「解放の学力とインクルーシブ教育の源流」豊中市南桜塚小学校訪問記(後編)

前編は、豊中市南桜塚小学校に訪問した時の授業の様子などについてレポートしました。その後校長室で、橋本先生には、豊中市には南桜塚小学校にかかわらず、障害のある子を受け入れしている学校はたくさんあること、自分はこの学校に赴任してまだ1年であり、50年にわたる長い人権教育の流れのなかで、今のようなインクルーシブ教育の形が出来上がってきたことをお伺いしました。また、橋本先生自身、自分自身はもともと人権のことについて詳しかったわけではないが、初任のときからあたりまえのように関わることになった教職員組合活動や「障害」をもつ仲間と共に歩む豊中若者の集いのなかで、徐々に障害のある子の包摂を含めた人権教育に対する理解が進み、熱意をもって取り組むようになったといいます。また、授業を見せていただいた阪本珠生先生も豊中市のインクルーシブ教育の中で育ち、中学校の時には当時全国で初めての全盲の先生に教わりました。

 

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「やっぱり一緒でないとあかんねん」豊中市立南桜塚小学校訪問記(前編)

訪問から早5ヶ月が経ってしまったのですが、FOXプロジェクトというインクルーシブ教育の活動の一環で2023年2月20日、大阪府豊中市立南桜塚小学校を訪れました。豊中市のインクルーシブ教育の先進的な取り組みは全国的に知られているかと思います。その中でも南桜塚小学校はメディアにも取り上げられることが多いので、知っている方も多いかもしれません。医療的ケアが必要な重い障害のある子や、全盲の子たちも一緒の教室でほとんどの時間を過ごし、学んでいます。一体現場はどうなっているのでしょうか。

 

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同じ空気を吸うためにーインクルーシブ教育を切り拓いたジュディス・ヒューマンの生き方から学ぶ

あけましておめでとうございます。

昨年は、スタートしたインクルーシブ教育のFOXプロジェクトの模索の年だったように思います。2021年2月に日本でも数例しかない遺伝性疾患を持ち、重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した、重症心身障害児(重心児)未來君のお父さんから連絡をいただき、重い障害がある子の保護者の方たちとお話をするようになったことがプロジェクトのきっかけでした。その後、寝たきりで医療的ケアが必要な双子のゆうすけくんとまさきくんのお母さん、広汎性発達障害(自閉的傾向)でこだわりが強く、言葉では細かな感情などのコミュニケーションを取るのが難しいRay君のお母さんたちも一緒に、プロジェクトを進めています。

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FOXメンバー合宿してきました!(軽井沢風越学園・ほっちのロッヂ訪問)

今年の夏はとても暑かったですが、だんだん肌寒くなってきました。暑かったことを忘れてしまいそうですね。

 

さて、こたえのない学校では、昨年よりFOXプロジェクトというインクルーシブ教育のプロジェクトをはじめました。重度の障がいを抱える子の親がコアメンバーとして参画していて、住んでいる地域もバラバラなので、いつもはZoomで雑談をしています。でもさすがにみんなで集まって、時間を気にせずに存分に話したいね!とのことで、10月10〜12日、2泊3日で合宿をしてきました。場所は軽井沢!

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障がいがあっても「たのしさ」で繋がる共生社会へ −エグモント・ホイスコーレン訪問

8月中旬にデンマークに行ってきました。千葉で里山をコモンズ(共有財産)として、コミュニティづくりをしている人たちが企画した旅に便乗し、ユネスコ世界遺産を目指すレス島の海藻茅葺の家やエコビレッジなども見に行ったのですが、私自身の主目的は、昨年スタートしたインクルーシブ教育推進のFOXプロジェクトに絡めて、誰もが「ノーマル」に生きることができる共生社会を実現するという、ノーマライゼーションの発祥の地デンマークのインクルーシブ教育・社会の現状の視察。行ってきたのは以下の2箇所です。

 

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ピアジェに学ぶ“優しい”子どもの「見方・考え方」

昨年FOXプロジェクトという特別支援のプログラムを始めました。ひょんなことから、重度の障がいを持つお子さんをお持ちのお父さんとお話しするようになったことがきっかけです。このプロジェクトについては、どこかできちんと纏めますが、「インクルーシブ」ということを考えたり、日常の「学び」を捉えたりするにあたって、発達心理学の考え方から学ぶことがあまりにも多い。特に昨年の哲学登山「発達と学習」で、シーグラー、ピアジェ、ヴィゴツキー、ブルーナーを読んで新しい視点を得たので、自分でもいくつか本を追加で読みつつ、考えたことをここで書き留めておきたいと思います。今回は前半としてシーグラーとピアジェについてです。

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教師の仕事は徹底した個への関心がないと成立しない 〜誰一人として見捨てない教育へ

 

藤原さとです。

さて、いつもお世話になっている軽井沢風越学園(設立準備中)の岩瀬直樹先生が今年共著で出された「インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと?」という本。 読んでみたら、本当に良かった。岩瀬さんの本はいくつか拝読していますが、私、もしかしたらこれが一番好きかもしれないですね。ご紹介したいと思います。

 

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発達障害等の子はどう過ごしている?アメリカ公立校の特別支援教育の現場

 

藤原さとです。

5月21日にNHKスペシャルで、「発達障害~解明される未知の世界」が放送されました。ご覧になった方、いらっしゃったでしょうか。アメリカにいるので、見れないと思ったのですが、Youtubeで検索してみたら、(いいことかわかりませんが、、)見ることができました。

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