トットちゃんの学校「トモエ学園」の教育思想が今に伝えること〜私たちの教育のルーツを辿る(2) 

立春が過ぎ、春らしい陽の光を感じるようになりました。私は、一日が長くなり、春の訪れを感じる二月がとても好きです。緊急事態宣言が再度発令され、思うままに色々なところに行くことは叶いませんが、家の周りを散歩してみたり、少し暖かくなった空気を吸ったりして過ごしたいと思います。

さて、前回のブログ「私たちの教育のルーツを辿る(1)大正自由教育のはじまり」を読んでくれた岡 佑夏さんから、以下のようなメッセージをもらいました。

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小林宗作先生が私の1番尊敬する教育者で、今でも先生の本を読むと涙が溢れてきます。

そんな私がハイテックハイに巡りあった幸運に感謝せずにはいられません。

いつの時代も、時代を動かしたのは情熱と愛であったのだろうと思います。大正明治の時代にこんなに熱く、日本の教育を変えようとした先輩方がいたことを思うと、負けていられないといつも勇気をもらいます。

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トットちゃんの学校「トモエ学園」の教育思想が今に伝えること〜私たちの教育のルーツを辿る(2)

立春が過ぎ、春らしい陽の光を感じるようになりました。私は、一日が長くなり、春の訪れを感じる二月がとても好きです。緊急事態宣言が再度発令され、思うままに色々なところに行くことは叶いませんが、家の周りを散歩してみたり、少し暖かくなった空気を吸ったりして過ごしたいと思います。

さて、前回のブログ「私たちの教育のルーツを辿る(1)大正自由教育のはじまり」を読んでくれた岡 佑夏さんから、以下のようなメッセージをもらいました。

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小林宗作先生が私の1番尊敬する教育者で、今でも先生の本を読むと涙が溢れてきます。

そんな私がハイテックハイに巡りあった幸運に感謝せずにはいられません。

いつの時代も、時代を動かしたのは情熱と愛であったのだろうと思います。大正明治の時代にこんなに熱く、日本の教育を変えようとした先輩方がいたことを思うと、負けていられないといつも勇気をもらいます。

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私たちの教育のルーツを辿る(1)大正自由教育のはじまり

新型コロナウイルスの感染者拡大が止まらず、気持ち的にも落ち着かない日々が続いています。

ちょっと前のブログから時間が空いてしまいました。12月に『探究する学びをつくる』という本を出しまして、その関係もあって、最近オンラインでお話しする機会が増えているのですが、今月の頭にドルトン東京学園の荒木貴之校長よりお声がけをいただき、“「探究」がある学校をつくる −大正自由教育のリバイバルとPBL−”というテーマでお話しさせていただきました。

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ルソー、フレーベル 、ペスタロッチーに学ぶほんとうの私のみつけかた

 

前回の「教育を探究する哲学登山」のテーマは「自然」でした。プログラムとして読んだ本は、子どもの自然な成長の意味を考えたルソー、自然と暮らしを教育の模範としたペスタロッチー、自然の多様性を教育の模範としたフレーべルです。

「自然とは何か?」「自然から何を学べるのか?」など考えたことはあるでしょうか。 実は私自身、この登山前は「自然の中で子どもは育つといいらしい」「自然にもっと触れたい」程度の認識でした。今回、いくつか本を読んでみて、どうやら「自分が自分らしくいられる」「ほんとうのわたしってなんだろう?」と考えた時に「自然」がキーワードになってくるのだな、という発見がありました。そんなことを備忘録としてまとめておきたいと思います。

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クリエイティブな人の条件



先日Learning Creator’s Lab(LCL)で、クリエイティブパートナーの地理人こと今和泉隆行さん、プログラム全体を通じて、そして公私共々お世話になっている市川力さんと、とくに題名も設定しないまま二時間お話をする、という時間を持ちました。

結果的に、内容は「創造するとは何か?」「クリエイティブな人というのはどんな人か」ということについて、ドンピシャのお話でした。LCL内で留めておくには勿体無いので、ここでちょっとだけでもお伝えできれば、と思います。

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評価の最前線と4つの潮流

 

先月末にハワイの伝統校Mid Pacific Institute(昨年訪問したときのレポートはこちらから)でプロジェクト型学習を中心に長年の経験を積まれている先生方による研修の企画実施を担当しました。

そこでプロジェクトの設計にあたって、大きな時間が割かれていたのが「本質的な問い」と「評価」です。「本質的な問い」「評価」は現場で繰り返される悩みポイントです。前回「本質的な問い」について振り返ってみましたが、このところ「評価」について、大きく変化の流れがあるように感じていますので、4点まとめておきたいと思います。

その1:総括的評価から形成的評価へ
その2:成績とアセスメントを区別する
その3:フィードバックの重要性
その4:教師による評価から自己評価・ピア評価へ

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「本質的な問い」に迷う方へ



藤原さとです。

 

先月末にハワイの伝統校Mid Pacific Institute(昨年訪問したときのレポートはこちらから)でプロジェクト型学習を中心に長年の経験を積まれている先生方による研修の企画実施を担当しました。

そこでプロジェクトの設計にあたって、大きな時間が割かれていたのが「本質的な問い」「評価」です。「本質的な問い」「評価」どちらも私も何度か纏めていますが、現場で繰り返される悩みポイントです。今回、改めて「本質的な問い」とは何か、「評価」とは何か、研修で提示された資料も良かったので、自身も振り返りながらアップデートしておきたいと思います。今回は「問い」そして、次回「評価」について纏めたいと思います。

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デンマークの「生のための学校」フォルケホイスコーレってどんなところ?(インタビュー)



藤原さとです。朝などは少し暑さも和らいできたでしょうか。

さて、名前だけは知っていたけど、この数ヶ月気になって仕方がなかったフォルケホイスコーレ。フォルケホイスコーレはデンマーク発祥で「人生の学校」とも呼ばれる、17歳半以上ならだれでも通える教育機関です。人生の中で立ち止まり、生徒と先生が共に暮らしながら共に対話しながら学ぶ場所で、北欧に150校、デンマークに70校あるそうです。

フォルケホイスコーレ運動をはじめたグルントヴィは「デンマーク近代教育の父」「成人教育の父」とも呼ばれています。この人物の詳しいことはまたと思っていますが、北海道東川町へ移住し、「日本にフォルケホイスコーレをモデルにした人生の学校を作ろうプロジェクト」と株式会社Compathを立ち上げた 安井早紀さん、遠又香さん、にフォルケホイスコーレのお話をうかがいました。

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学校であり学校を超える造形の学校―バウハウス



藤原さとです。


ちょうどこの夏、開校100年を記念して、東京ステーションギャラリーで「きたれ、バウハウスー造形教育の基礎」という展示や、バウハウス100年映画祭をやっていましたので、見てきました。1919年に第一次対戦で敗戦し、経済的にも疲弊していたドイツにできた「バウハウス」。「バウ」はドイツ語で「建築」を指します。この学校は全学年150名ほどの小さな学校で、ヒトラー政権が成立した1933年まで、14年間しか存続しませんでしたが、建築・デザインの世界では知らない人はいないというほどの影響力を今でも持ちます。まだどちらも8月末から9月頭にかけて上映や展示があります。ものすごく面白い学校で、且つこれだけまとまってバウハウスのことを知ることができる機会はそうそうないような気がしますので、ご紹介がてら備忘録を。

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みんなの居場所になれるために〜軽井沢風越学園参観記

藤原さとです。

軽井沢風越学園で、カリキュラムディベロップメントパートナーというものをさせて頂いていて、先日はじめての発表会で学校に訪れました。
 
さて、「発表」ですが、わたし、実はよくある「きちんとした」「整った」発表が苦手です。
 
「本来のじぶん」ではなく、学校や、保護者や社会が求める姿を演じ、上手く出来たら褒められるとなると、自分じゃない自分を大人になっても演じ続けることが行動様式になってしまいそうです。
 
小学生くらいまでは、ちょっとくらいモジモジしてたって、ふざけちゃったって、それがこどもらしい本来の姿、自然な姿。それを型にはめようとするから、やんちゃな子が目立ちます。
 
自分を充分に認められたら、中学生くらいになったら、言われなくとも社会と交渉しながら自分で判断して、自分を表現するようになるはずです。
 
長くなりましたが、風越学園の発表では生き生きした、子どもらしい子どもの姿を思う存分に見ることができました。とても嬉しい一日。そんなことを書かせていただきました。
 

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