子供の個性を認めるのはさすがに得意!アメリカの公立小学校の新学期

こんにちは藤原さとです。

夏の帰国から、テキサスに戻りました。そして、娘が今週月曜日からGrade2(小学校2年生)に進級し、新しい先生とお友達との新学期が始まりました。

一週目はオリエンテーションが中心でクラスもグループで半分遊びのようなワークをすることが多いみたいで、今のところ英語がままならないにも関わらず、楽しいといって学校に通っています。

ところで、アメリカといえば、個人のアイデンティティをとても大切にするお国柄です。それが良いか悪いかは別として、自己紹介の仕方などの仕掛けはさすがだなぁ、思うので、ごく簡単にご紹介したいと思います。

まず、授業開始の前の週の金曜日に”Meet the Teachers”という保護者と子供が参加するミーティングがあってそこで「Getting to Know」という用紙が先生から配られます。保護者は自分の子供のことについて書いて月曜日の始業までに提出します。質問事項は下記の通り

 

・あなたの子供の強みはなんですか?

・子供の性格、パーソナリティーをどのように捉えていますか?

・子供はどの教科が好きですか?

・子供にどの分野(どういったこと)で成長してほしいと願っていますか?

・子供の学びの特性を教えて下さい(読んで理解、聴いて理解、アクティブに理解等)

・どのようなことをすると子供は動機づけがされますか?

・どんな時に子供は黙り込んだり、フラストレーションを感じますか?

・子供が学校外で楽しんでいるアクティビティについて教えてください

 

GettingtoKnow

 

そういえば、動機づけなどは私も言語化して考えている訳ではなかったので、決して簡単な質問ばかりではありませんが、こういったことは親としても良い振り返りになります。そして、先生がこういうことを見てくれるというのは心強く感じるものです。

 

そして、学校初日。娘が持ってきた紙の袋にはメッセージがついていました。

茶封筒

 

「先生は今日、自分のバッグのお話をしました。何をしたかというと、先生が何が好きかということのヒントをシェアしたのです。バッグに入っているものはなんで先生がスペシャルかということを教えてくれるのです。そして先生はクラスのみんながそれぞれスペシャルだという話をしましたね。」

 

「ということで、明日あなたにとってスペシャルなものを3つ選んでこのバッグに入れて持ってきてください。あなたは自分の興味、得意なこと、性格、人生での素敵な出来事、家族についてお話ができます。よろしくおねがいします!」

 

ということで、火曜日。私は見ていませんが、子供たちはそれぞれに自分のプレゼンテーションをしたようです。娘もプレゼンの練習を頑張り、はりきって出かけて行きました。

 

そして昨日。保護者会がありました。そこでまたまた紙が配られました。

保護者のシート

 

「Pop Quiz for Parents」というもので、子供の好きな食べ物、色、ゲーム、映画、テレビ番組、本、アクティビティ、歌、将来なりたいもの・・を親が書くのですが、明日子供が答え合わせをするそうです。ちょっとドキドキします。

 

ということで、こちらの学校では何が好きなのか?私は何がスペシャルなのか?ということをことあるごとに振り返りします。

 

たとえば、昨年(Grade1)だと自分が好きなぬいぐるみを持ってくる日や、自分の好きなスポーツチームのシャツを着てくる日などがあり、ハロウインの日には、自分の好きな本の主人公の恰好をして、本を持ってパレードします。

 

ハロウイン

 

また、「出る杭」奨励な雰囲気も特徴です。娘の場合昨年のバレンタインデーにみんなで交換できるカードかちょっとしたギフトを持ってくるのが宿題だったので、前例を知らない娘は折り紙をつけた手作りのカードを持っていきました。そうしたらみんなはスーパーで買った消しゴム程度のもので・・・、そうすると先生が「素敵!」とほめてくれて、その日は折り紙の授業をしたそうです。

その他も、ちょっと頑張ったことなどをバインダーに差し込んでおくと、クラスの目立つところに貼ってくれたり、すごく褒めてくれたりします。

たしかに親はすこし大変なのですが、、こうして、お互いの違いを知り、それを尊重する仕掛けが日常に沢山あり、それを肩肘はらずさらっとやっているのを見ると、文化の違いを感じつつも、こういうのもいいなぁ、と思うのでした。

娘もアメリカ2年目になります。 今年はどんな一年になるでしょうか。ドキドキと期待の入り混じったスタートとなりました。

本日はこの辺で。

 

<参考ブログ>

アメリカでの習い事(1)チルドレンズミュージアム

https://kotaenonai.org/blog/satolog/627/

アメリカ公立小学校 一年上期の授業内容

https://kotaenonai.org/blog/satolog/465/

デジタル教材に限界あり? アメリカ公立校でのデジタル教材との付き合い方

https://kotaenonai.org/blog/satolog/329/

ウチの子供は問題児!?アメリカでの解決方法

https://kotaenonai.org/blog/satolog/388/

アメリカでの学校選び

 https://kotaenonai.org/blog/satolog/62/

アメリカ公立小学校の新学期

https://kotaenonai.org/blog/satoblog_140830/

 

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