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2014.05.08

さとです。 今、GWを利用して、アメリカに来ています。

実は私の夫のアメリカでの仕事が急遽決まりました。

いろいろ考えたのですが、やはり家族バラバラというのもあまりよくないと考えて、娘はアメリカの学校に行かせることにしました。
今回8月末の小学校入学に向けて、学校選びと家選びで来たのですが、現地の小学校の仕組みが多少わかり、いろいろ感じることもあったので、共有したいと思います。

一般的に、日本人がアメリカで数年子女を海外で教育する場合は、以下の2つがメインの選択肢となります。

1)日本人学校に行く(基本的に日本語で教育を受ける)
2)現地校(公立学校、私立学校、チャータースクール※)で月~金は現地の子と一緒に授業を受け、土曜日に日本語補習校に通う

日本語補習校は、地域によって内容は多少違うようですが、国語算数を中心に、日本に戻ったときに学力が落ちていないようにまさに「補修」をしてくれます。アメリカの場合、日本人学校はシカゴ、ニューヨーク、ニュージャージー、グアムにしかなく、我が家が行く場所も日本人学校のある地域ではないので、必然的に現地校+補習校が選択肢となります。

そして、現地校の選び方ですが、アメリカの場合は学校を評価する統一試験があって、その結果で、公立の場合は、点数が1点~10点までつきます。(点数が良いほうが、良いスコア)そしてそのスコアは、Greatschools.org というサイトで、自分の住む場所をいれるとすぐにリストが出てきます。そこではクチコミ情報や、人種割合なども入っているので、まずここである程度絞っていく感じになります。同じサイトに私立やチャータースクールの情報もあります。

(Great Schools.org のスコアとレーティング)

School Rating

公立学校でもマグネットスクールといって、特徴的な取り組みをしていたり、アメリカでは特に優秀だと思われる生徒を見つけて特別授業をする仕組み(Gifted & Talented)や、ESLといって、娘のような英語が喋れない子供への特別授業をする授業を設置しているかなどのそれぞれの個性があります。また、以前のブログでも紹介した国際バカロレア教育(IB)の認定を受けている公立校がアメリカにはいくつもあります(残念ながら私たちの町にはありませんでした・・)。公開スコアだけでなく、それぞれの学校の特徴や運営の善し悪し、校長先生の教育理念や哲学なども、みながら決めていくことになります。

でも、ここで皆さん、「なんで公立なのに、教育理念や哲学、運営が関係するの?」と思われるのではないでしょうか。実は、アメリカの場合、公立教員の人事にローテーションはなく、校長先生も同じ人が何年もやって構いません。また、地元の企業や保護者から資金を集めることも可能です。よって、運営がうまく、評判のよい学校には良い先生が長期にわたって定着し、お金が集まることでパソコンなどの学習機器も充実する、またその学区域に高所得者層の世帯が集まり、さらに公開スコアが上がっていくというポジティブスパイラルに入ります。人気のある学区の不動産はそれだけで、価格が高騰します。

(写真) 学校のパンフレットにあるスポンサー一覧

SchoolSponsor

ただ・・・、統一試験によるスコア評価を含めたアメリカの仕組みは、親にとっては、自分の子供のことだけ考えれば、わかりやすく良いことかもしれませんが、すっきりしない、後味の悪さというようなものが残りました。ここまで「勝者」と「敗者」をはっきりさせることに、抵抗を感じるのは私が日本人すぎるのでしょうか。統一試験も学校の在り方を規定するという側面があり(評価項目によると思いますが)、わさわさとした違和感とも戦った今回の渡米でした。

ところで、私の場合、孟母三遷でアメリカで教育を受けさせるわけではありません。(寧ろもともとは、一ヶ国語(日本語)でしっかり考えさせる力を小さい頃は身につけさせたかったのです)今回のアメリカでの教育は、親として望んだことではなく、色々な意味で娘にとっても大きなチャレンジになります。どんな環境に子供が置かれたとしても、多面的にものごとを捉えられ、批判的に考えられる子供に育って欲しいなぁ、、と思っています。

アメリカの学校。まだまだ知らないことだらけです。不安もありますが、楽しみなところもあります。またいろいろ私も学んでいけたらと感じています。

さと

※チャータースクール: 親や教員,地域団体などが,州や学区の認可(チャーター)を受けて設ける初等中等学校で,公費によって運営されており、州や学区の法令・規則の適用が免除されるていて、独自の理念・方針に基づく教育を提供しています。教育的成果をチャーター交付者により定期的に評価され,一定の成果を挙げなければ,チャーターを取り消される仕組みになっています。

 

藤原 さと