こんにちは。藤原さとです。
暑い暑いテキサスも朝晩冷え込むようになりました。
でも、昼はやはりTシャツで、まだまだジリジリと日差しが直撃します。
今日は、少し私も苦労している・・というお話です(笑)
アメリカに来て3か月目に入った娘ですが、昨日担任の先生から衝撃のメールが届きました。件名は“Some Issues”(問題があります)
内容は以下の通りです(和訳を下に入れるので、この部分は読み飛ばしてください)
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I wanted to ask if you could help me with some issues I am starting to see with ○○ in class.(中略) There are some things that she can do like math or copying writing down.(中略) She just sits there and does nothing. I will call her name several times and point to things to complete and she won’t do it. I have to walk her to get a pencil or stand next to her for a while until she begins working on a task that I know she can complete. I don’t know if she is beginning to not want to do something because she is frustrated or what. (続く・・)
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要は、娘が、簡単なワークもやめてしまって、先生が何度呼びかけても、鉛筆を持って行っても反応せず、なにもしない・・、という内容です。この続きには、クラス移動の時に、廊下でブラブラして、いつまでたっても、部屋に入ってこない・・と書いてありました(大汗) ウチの子は問題児!?
まだまだ英語でのコミュニケーションができない娘。こういうメールをもらうと、やはり慌てたりもするんですが、いずれにしても、学校の様子をこうやってストレートに伝えてもらえるのはありがたい限りです。英語が分からなくてモチベーションが下がっているのかな?と思いつつ娘と昨日話をしたところ、意外な結果が・・。
やりとりは以下のような感じです。
母:「最近、学校でのワークってやってる?」
娘:「ううん。なんで?」(伺うような目つき)
母:「先生からメールが来たのよ。○○が最近課題をしないので、心配してるって」
娘:「うん。学校で課題やってないの。やりたくないの。なんでかっていうとね、先生全部答をかいたものを渡して、私にコピーするように言うんだけどね、私早く英語が上手になりたいの。コピーしてるだけで、何も考えなかったら、英語上手にならないでしょ。」
母:「そうか、コピーするだけでは、意味がないとおもってるのね。」
娘:「そう。」(ニコニコ)
母:「○○の言うこと、なるほどね。でも、先生と考え方が違うのかも。先生は、きっとコピーするだけでも、勉強になることがあると思ってるのかも。先生のためにってこともないけど、コピーをしてみるっていうのはどうなのかしら?」
娘:「ううん。私は答えが欲しいんじゃないの。ヒントが欲しいの。時々先生はヒントだけくれるときがあって、そっちのほうが好きなの。先生にヒントが欲しいと言っているって、伝えてもらいたいの。」(といって、こういうヒントの出し方がいいと、絵で図解をスタート)
母:「そうそう、ESLのクラス移動の時に、随分時間がかかっているともメールに書いてあった。」
娘:返答無し(ニコニコ)
母:「移動に随分時間がかかっていると自分でも思う?」
娘:「うーん。そうかも。」
母:「なんで?」
娘:「実はね・・、廊下に貼ってある絵がすごく素敵なの。ランチに行くときにちらっと見えるんだけど、じっくり見る時間がなくて。。(アメリカの学校はいわゆる休み時間がないのです)いろいろ見てる間に時間が経っちゃうの」
母:「たしかに、絵、すごく素敵なのが多いよね。」
娘:「そうなの。楽しいんだよ」
母:「そうかぁ。他の時間でみれたらいいのにね。どこかの時間でゆっくり見れないか相談してみるけど、まずは次の先生が○○のことを待っているから、早く行ってあげたほうがいいと思うよ。できる?」
娘:「うん。できるよ。そうする。」
子供って意外と色々考えてるもんなんですね。クラス移動の件は悪びれるふうもなくにこにこと説明する娘の姿に、さすがに「あんたは窓際のとっとちゃんかい!?」と突っ込みたくもなりましたが、いずれにしても、本人の言葉を信じる限りは、英語が嫌になったわけでも、放心状態になっているわけでもなさそうで、よかったです。。
ということで、今朝、早速もうこれを英訳しただけのものを先生に送りました。
そしたら、「了解!じゃ、ヒントを出すようにしてみるわ。」と先生から返事。とりあえず、私も一旦ちょっと一息ついたところです。
実は、一か月くらい前の時にも同じ内容ではないのですが、やはり先生とやりとりしたことがありました。この時はアメリカに来て1か月余りで、逆に娘のほうが不安定になっており、自宅で泣くことも増えていた時期でした。しかもまだまだ来たばかりなのに、「現地の子と同じテストをやってそれに前向きに取り組まなければ、グレードを出せない」と学校から連絡が来たため、担任の先生とカンファレンスをしました。
その時には、私も真剣に彼女の学年を一学年下げて、年少に落とすかを結構悩み、先生に相談に乗ってもらいました。(どこかでまた書こうと思いますが、アメリカではその子に合った学年にいるのが一番という考え方なのです。落第もあります。)しかし、娘に相談したところ、担任の先生が大好きで、クラスを変わりたくないと言ったこともあって、まずは様子をみましょう、となりました。
ところで、日本人的な感覚だと、こんなに一人の生徒のために、時間を使ってもらって申し訳ない気持ちでいっぱいになるのですが、それを支えるシステムがあるなぁ、、とも思います。 いくつか箇条書きしますね。
1)まずクラス人数が20名までの少人数制になっていること。
2)先生の時間が余裕をもって組まれていること。
3)先生をサポートする教員間のミーティングや、カウンセラーなどの配置がされていること。
4)保護者によるボランティア活動や、ボランティアスタッフによって授業準備などのサポートがされていること
1)はそのままの内容なのですが、これだけでだいぶ先生の負荷が違うのではないでしょうか。今、財務省が現状の35名学級から40名学級にするとし、大きな議論となっていますが、本当に、人数が減るというその事実だけで、どれだけ先生も楽になり、子供たちにとってもきめの細かい対応の恩恵がうけることができるか。。こちらは、国に真面目に考えてもらいたいと思っています。
2)については、先生は、毎日お昼11:45~14:00までの約2時間の間は、自由に行動する時間が与えられています。この間に色々な準備をしたり、上記のような保護者とのカンファレンスをしたり、教員間の意見交換のMTGをしたりしているようです。ちなみに、13:00~14:00までの時間は毎日スペシャルといって、「体育」「芸術」「音楽」「読書」でそれぞれ専門の教師がつきます。更に、15:00になると完全に先生と子供は切り離され、先生は自分の事務に集中する体制に入ります。
3)特に先月の相談の時は、メールのやりとりから、先生がESLカウンセラーや、副校長、周りの先生方と意見交換をし、MTGの時も娘のことを議題にあげてディスカッションしている姿が、みてとれました。私たちとのカンファレンス(ミーティング)の時も、カウンセラーが同席し、決して一人で判断したり、孤独に対応している感じがありませんでした。これは気持ち的にだいぶ楽なのではないでしょうか。
4)これは私もやっていますが、クラスの授業準備にボランティアが入っています。そんなに難しいことではなくて、化学の時間につかう、ジュースの準備や、子供の名札づくり、テスト教材を人数分にまとめるなどのとても、地味な作業です。こんなことでも、お役にたてているのではないかと・・。
こちらに来る前は、問題がある場合は、担任が解決するのではなく、その上層のほうで解決する、と聞いていたのですが、今までのところ、かなり担任の先生が主導して動いてくださっています。アメリカは学校によって、マネジメントの自由度がとても大きいので、もしかしたら、その辺は学校によって違うのかもしれません。
ちなみに、短い間ですが、娘が日本の公立小学校に通っていた時は、これまた先生が本当に熱心で、娘のたわいないおしゃべりに放課後付き合ってくださったり、アメリカに行くということで登校最後の日は、娘のリクエストに応えて、自宅まで一緒に帰ってきてくれるような先生でした。今もクラスとお手紙の交換をしていただいています。こんな優しい先生に支えられながら、娘も成長しています。ただ、やはり、日本は先生の頑張りに依存している部分が多いような気がします。もう少しシステムで日本の先生方を支えられるといいのにな、、と思ったのでした。
さて、、まずは、今の学校のM先生、日本のK先生、ありがとうございます! と書いていたら、メールが先生からまた入りました。。 どうやら、すべてヒントにするわけにもいかないようで、いくつかの課題は今までと同じく、回答を書いたものをコピーするように指示したら、頑としていうことを聞かなかったそうです。。 続きはまた。。
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