home > Blog > 藤原 さと > アメリカでの習い事(1)チルドレンズミュージアム

藤原さとです。

先週日曜日にポラリスこどもビジネススクールの第一回が無事終了しました。販売・マーケティングの専門家である相澤利彦さんにポラリスナビゲーターになっていただき、バリューチェーンから商品企画の顧客設定のところまで、盛りだくさんのびっちり3時間のプログラムとなりました。こどもたちの作ったプレゼンテーションは、「小学生がコンビニで買いたいものはこんなものだ!」。 また近日中にご報告いたしますので、よろしくお願いいたします。

さて、今日は、アメリカでの習い事の様子をレポートしたいと思います。

こちらでは小学校の間はあまり塾というものに通いません。あると言えば、この辺では、一般的にはお勉強系では、公文が“KUMON”として有名なくらいで、ごく一部の子が、州統一テストの準備や、私立受験やGifted & Talentedの特別クラスでのフォローで勉強をするといったイメージです。逆に学校でのリーディングアサイメント(本を毎日20分読む)や、宿題が3年生くらいになると多くなってくるので、そちらをしっかりと家庭で勉強させる親が多く、放課後はお友達と遊んだり、スポーツや音楽、アートの習い事をしている子がほとんどです。

では、アメリカの子供ってどんな習い事をしているのか? 本日は、こうした習い事のなかでも、生活に溶け込んでいて、沢山の人が日常的に使っているチルドレンズミュージアムという施設をご紹介したいと思います。

 

<チルドレンズミュージアムって何?>

 

チルドレンズミュージアムは、それなりに大きな町には一つあることが多く、2歳くらいから10歳くらいまでの子が出入りして、アートや科学などの体験が出来たり、プレイジムなどで遊べる場所です。児童館がとても大きくなって、対象年齢も広く、色々なプログラムがあって大がかりなもの・・というイメージでしょうか。小さな町では児童館みたいな大きさですが、ボストンやサンフランシスコ、シカゴなどの大都市のミュージアムは観光名所になるくらいの規模で、一日遊べるようなところもあります。チルドレンズミュージアム協会によると年間3000万人余りの子供や保護者がチルドレンズミュージアムを訪れるそうです。

チルドレンミュージアム

私の家族が住んでいる町から1時間くらい車に乗るとヒューストンという全米第4の都市があるのですが、そこにあるヒューストンチルドレンズミュージアムも大規模で、ペアレントマガジンでは全米No1の評価をもらい、フォーブスマガジンでは、ベストチルドレンズミュージアムの一つに選ばれています。

中でもヒューストンのミュージアムはスポンサー型といって、沢山の企業がサポートしており、色々なお仕事体験ができるゾーンがあります。キッザニアの簡易版という感じで、子供たちは自由にゾーンに出入りして遊んで出てきます。

HEB

銀行 (1)

 

 

また、力を入れているのが科学の領域で、色々な実験が出来たり、

科学実験

 

 

科学の分子構造模型や、分子の動きが分かる機械で遊んだり

分子の動き

 

水力で、プロペラや歯車、水入りバケツを動かしたりできます。

水遊び

 

 

運営は、非営利のため、一日遊んでも、一人10ドルなのが魅力です(笑)

時代と共にその内容もどんどん進化しているようで、また地域のチルドレンズミュージアムはそれぞれに特徴と個性があります。

ヒューストンのミュージアムは企業スポンサーによる仕事体験ブースが特徴の一つですが、西海岸などだと、イノベーションラボ、クリエイティブスタジオのあるところなどもあり、それはそれで行ってみたいなぁ、と思うものです。

 

<地域にもチルドレンズミュージアムがある>

 

さて、私が住んでいる町にも小規模なのですが、チルドレンスミュージアムがあります。そこでは、みんなで遊べるスペースのほかに、子供向けのアートクラスや、レゴロボティックスキャンプなどがあります。

たとえば、アートだと科学とアートを組み合わせた”Scientifically ARTRAGEOUS”といって、アートの体験から科学のベーシックなコンセプトを学ぶというものがあり、ハーバードの教員が開発したというMagic School Busというキットを使ったワークもできるようです。週一回各2時間で、6回100ドル程度です。対象は、4歳から10歳まで。

 

アート_WL

 

また、レゴのクラスもあり、”EARLY ROBOTICS”といって、レゴを使ったラジコンをつくくるようなものから、上級になるとプログラミングが入るようなものもあります。対象年齢は7-11歳。同じく週1回各2時間6回の場合は、120ドル程度です。

LEGO_WL

 

こうしたプログラムは平日もやっていますが、春休み・夏休みには、キャンプといって、1週間連続の集中プログラムもあり、アート、レゴ、科学のほかに、シェークスピアの演劇をするものや、料理がテーマのものなどバラエティが増えます。また、今回は年が比較的上の子供向けのプログラムもご紹介しましたが、2歳から色々なプログラムがあります。

 

実は、アメリカは、習い事系がとても高いのです。日本人の感覚からいくとびっくりするような値段がとられます。(ちなみに公文の値段も日本の約二倍)夏のキャンプはどんな家庭の子が行くんだろう、、というくらい高額です。なので、こうして非営利系で比較的安価で楽しく質の高いプログラムをしてもらえるのは、親としてはとても助かるものです。

 

<こうしたプログラムから学ぶ点>

 

ところで、こうしたプログラムから私たちが吸収すべき点ですが、ポイントは「遊びの中から学ぶ」でしょうか。 私たちのプログラムでもそうですが、子供たちは遊んでいるように見えているときが一番前向きに学んでいる場合がとても多いのです。なぜかというと、言われた課題をこなしている時は、答えに向けて意識がフォーカスしているので、ある意味視野が狭くなっている(それがダメだと言っている訳ではなく、そうしたことも時には重要です)のですが、遊びの要素があるとそうした制約が外れるのです。

子供が自ら探究心をもって取り組む時には、無意識のうちに、「違う側面から物事を見る」「比較をする」「関連付ける」「変化を見る」「繰り返す」という作業をしています。これは国際バカロレアのフレームワークの中では、キーコンセプトといって、学びのとても重要な概念として位置づけられています。

こういうご紹介をするとどうしても、目先の「ロボティックス」や「プログラミング」「サイエンス」「クリエーション」という言葉に目が惹かれてしまいがちですが、そうではなく、そうしたアクティビティの中で、どれだけ子供たちが自主的に学ぶ姿勢を付けられるかが勝負どころと思っています。それが、まさに私たちの「探究する学び」の目指すところです。

これは私たちの考えでしかありませんが、プログラミングと言ってもマニュアル通りにプログラムを作ってできました、というのは「探究」ではないと考えています。 そこにどこまで自由度や遊びの要素を持ちながらテーマをもって子供たちが自ら探究できるような場をつくれるか・・・。頑張りたいと思います。

ということで、今日はこの辺で。。

 

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藤原 さと