【2021年6月-2021年9月】教育を探究する哲学登山コースVol.5「発達と学習」

哲学することは、難しい?

哲学書、専門書を読むことを「登山」になぞらえて、「おすすめの登り方」を紹介しつつ、「みんなの登ってみた体験」を共有する「哲学登山」。

Learning Creator’s Labでも、「探究する学び」というものの考え方には哲学的な背景と系譜があるためそれを踏まえてプログラムづくりをしてきましたが、引き続きその「哲学」部分を、一人ひとり個別的に深めつつ、協同的に深めていくことをしていきたいと思います。

「わからないは、おもしろい」

“哲学の山の登山は険しいものでもあるけれども、多くの人に開かれた楽しみです。色々な山ごとに案内人を務める研究者たちの本と合わせて読むと一人では見渡せなかった風景がより見えてくるもの。”

哲学書、専門書を噛み砕くのでもなく、わかりやすく伝えるのでもなく、わからないところはわからないと伝えられる場の中で、桐田シェルパが哲学的な思考の旅路をガイドしてくれます。

今まで何度か哲学書や専門書にチャレンジしたけど挫折した人、読むことはそんなに好きではないけれど、考えることが好きな人。学校現場などで何か考えるモノサシのようなものがあったらいいのになぁ、と思う人。

はじめに登った「自由の山」、次に登った「探究の山」「自然の山」「民主主義と正義の山」に続き、「発達と学習の山」を今回登ります。イントロダクトリーなオンラインコースです。ぜひ一緒に登山をしましょう!

◆ こんなかたにおすすめです。

 実践しているなかで自分の軸がすぐブレてしまう

 考えることが好きだけど、哲学書はハードルが高い

 本を読み始めるが途中で挫折してしまう

 自分のホントウの考えをシェアする場がない

 

◆ 両コースともゆっくりじっくり哲学するため、こんなかたにはあんまりおすすめできません…。

 一回でぜんぶスッキリ理解したい(モヤモヤが辛い)

 自分と違う考え方には意味がないと思いがち

 批判を通じて意見をすり合わせたり吟味したりすることを避けがち

「発達と学習」 登山 

発達と学習は、教育と切っても切り離せない大事な概念です。私たち人間を含めて、多様な生物がおしなべて発達という複雑なプロセスをたどり、それぞれ独特な仕方で周りの環境について学習していくということが理解されて以来、私たちは発達と学習という基礎の上に教育という営みを考察するようになってきました。

子どもが大人とは違う独特な思考を採用していることを発見したピアジェ、知的な発達とは自分のなかで閉じて成長するものでなく他者との関わりに開かれているものであることを見出したヴィゴツキー、物事の構造を理解することで様々な場面に応用でき学習が進むことを提言したブルーナーのたどったルートを見据えながら、発達と学習について一緒に考えていきましょう。

 

イントロダクション
※R・シーグラーの多重波理論についてシェルパより紹介


ルート1:ピアジェの「発達と学習」登山

読む本と主に読む範囲:

『思考の心理学』(みすず書房)第一部 1 子どもの精神発達 pp9-16

amazon: 思考の心理学―発達心理学の6研(みすず書房)


ルート2:ヴィゴツキーの「発達と学習」登山

読む本と読む範囲:

『思考と言語』(新読書社) 第六章 4 発達の最近接領域 pp297-305

amazon: 思考と言語 新訳版 (新読書社)


ルート3:ブルーナーの「発達と学習」登山

読む本と読む範囲:

『教育の過程』(岩波オンデマンドブックスほか) 第二章 構造の重要性 pp.21-41

amazon: 教育の過程 (岩波オンデマンドブックス)

 

◆スケジュール

1回目:6月5日(土)   20:00-22:00 「シーグラー:導入・対話」

2回目:6月26日(土)   20:00-22:00 「ピアジェ」

3回目:7月17日(土)   20:00-22:00 「ヴィゴツキー」

4回目:7月31日(土)   20:00-22:00 「対話」

5回目:8月7日(土)   20:00-22:00 「ブルーナー」

6回目:8月21日(土)   20:00-22:00 「対話・総括」

※申込者多数のため、急遽第二日程を設定いたしました。

1回目:6月13日(日)   20:00-22:00 「シーグラー:導入・対話」

2回目:7月3日(土)   20:00-22:00 「ピアジェ」

3回目:7月24日(土)   20:00-22:00 「ヴィゴツキー」

4回目:8月14日(土)   20:00-22:00 「対話」

5回目:9月4日(土)   20:00-22:00 「ブルーナー」

6回目:9月11日(土)   20:00-22:00 「対話・総括」

 

◆開催方法

Zoomを使用します。スマートフォンからの参加も可能です。
※Zoomの安全な使用に関する当法人の見解と対応についてはコチラをお読みください。

 

◆価格

全6回: 37,500 円(税込:税抜参考価格34,000  円)

※時間の長さと回数の変更にあわせて、価格も改定しております。

※空きがある場合には1回11,000円+税でお受けいたしますが通期の方が優先です。

※定員は10名程度を予定しています。(最低遂行人数7名:初回開講一週間前に判断します)

※上述の通り反転形式で進めます。事前に講義ビデオを見てください。

※当日のブッククラブの内容は、録画ビデオで配布します。欠席の場合はそちらを確認いただくことができます。

※お支払いは、申し込み後一週間以内に振込もしくはPaypal(クレジットカード利用可)での入金をお願いしております。申し込みフォームに入力後の自動返信メールを必ずご確認ください。

◆講師

シェルパ(店主):桐田敬介 専門は芸術教育の哲学。現象学の創始者フッサールが大好き。 古代から現代までせっそうなく読み散らかす哲学オタク。

https://researchmap.jp/keisuke_kirita/

◆企画・サポート

初心登山人:藤原さと

もともとは本を読むより人と喋っている方が好き。大学時代、正義論を扱う公共選択のゼミで卒論がプラトンの「国家」だったが挫折。しかし教育活動をスタートして哲学に興味をもつ。

https://kotaenonai.org/member/fujiwara-sato/

◆申し込みはこちらからお願いします。

大変ご好評につき、両日程とも満席になりましたので、申し込みを締め切りました。

※今後、本プログラムを含めこたえのない学校、Learning Creator’s Lab関連のご案内をご希望の方は必ず連絡が入るメルマガをお送りしております。こちらからご登録ください。

◆今後のプログラム

次は「現象」をテーマにすることを検討中です。

<私たちについて>

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Learning Creator’s Lab

×探究・Learning Creators Lab

※こたえのない学校の主催する教育者向け年間プログラムです。本プログラムはLearning Creator’s Labのオープンラボとして実施します。

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