home > Blog > スタッフブログ > 思ったことをどんどん言葉にしよう ~株式会社B4F代表取締役社長 アルメル・カイエールさん

こんにちは。ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。

4月19日には、こどもビジネススクールがスタートし、第1回目は販売・マーケティングのプロとして戦略コンサルティングに携わる他、ローソン顧問、グロービス経営大学院教授など多方面で活躍する相澤利彦さんのプログラムが無事終了しました。

登壇いただくナビゲーターたちの素顔を少しずつ紹介していますが、今回は3回目、最終回の6月7日に登壇予定の、アルメル・カイエールさんのインタビューをお送りします。

ビジネスについてもさることながら、フランスの子供はどうやって育つのか? ヨーロッパ各国、そしてアメリカでも仕事をされてきたカイエールさんが、日本の文化をどう感じているかについてもいろいろ話してくれました。

カイエールさんは、言います。 「日本人は、”話す”ことが苦手。 もっと自信をもってイニシアチブをとるといいと思います。心に思ったことをどんどん言葉にしてください。まわりの人を信頼して大丈夫です。」

非常に興味深いインタビューとなりましたので、是非ご覧ください!

<アルメル・カイエールさん経歴>

フランス生まれ。伊仏日の企業トップを歴任後2009年にB4Fを設立し、国内外有名ブランド品をオンラインで提供する「MILLEPORTE(ミレポルテ)」を運営。現在の会員数は180万人以上、ファッショナブルな街角にある百貨店のような空間をネット上で展開し、新しいショッピングスタイルを提案しています。

アルメルカイエール氏

 

こたえのない学校:現在のお仕事について教えてください。

 

アルメル・カイエールさん(以下敬称略):「MILLEPOLTE」という会員制オンラインショッピングサイトの会社の社長を務めています。180万人以上の会員(インタビュー時点)に向けて、世界中4,000のブランドから選りすぐった商品を週替わりで提案するプッシュ型のサービスで、平日昼間に百貨店に行けない働く女性や子供を持つお母さんが、夜自宅にいても百貨店でウィンドーショッピングするように楽しんで買い物ができる環境を提供しています。

 

こたえのない学校:なぜこの会社を創立しようと思われたのですか?

 

カイエール: 前職(眼鏡のパリミキ社長)のとき、インターネットによって世界が大きく変わっていくのを目の当たりにして、新しいもの(こと)を発見するのが好きな私は、ネットの世界で何かやりたいと思い、このビジネスを始めました。

インターネットの発達により、世界中の人が多様な情報にアクセスできるようになり、産業革命以来の大変革が起こっています。そこでのビジネスは変化のスピードが速くて面白いです。例えば、2年前にはほとんどがガラケーからのアクセスだったのが、今は60%がスマホ経由です。

もう一つ、私はこの仕事が好きだからやっています。この仕事をしていて幸せです。幸せであるからこそ、いろいろなことに前向きにチャレンジできるのです。この要素はとても大切です。

 

こたえのない学校:仕事で大切にしていることは何ですか?

 

カイエール: 「ヘッド(=頭、ロジカルである事」」と「ハート(=心、感情に訴える事)」の両方を働かせることです。顧客に対しては、ロジカルに商品のメリットを説明したり、顧客データを分析することも大切です。一方で、顧客の「気持ち」を動かすことができなければいけません。そのためには、ただ(論理的に)正しいことをやるだけではなく、イマジネーションを働かせることが大切です。

また、社員の人たちとの関係、愉快な仲間と愉快に働くことを大切にしています。一緒に働く仲間として、地位の上下関係なくお互いに尊重し合い、お客様のためにクリエイビティーを発揮できるよう皆が楽しく働ける環境をつくることがとても大切だと思っています。

 

こたえのない学校:カイエール社長はフランス人でいらっしゃいますが、日本で仕事をする上でどんなことが大変ですか?

 

カイエール:人とのミスコミュニケーション、でしょうか。私はここ10年間日本で働いていますが、その前はアメリカ・フランス・イタリア・ドイツ・スペインなどでビジネスをしてきました。その経験を通して感じるのは、それぞれの国の人たちは人間としての基本的な感情や家族への想いなど共通点はありますが、働き方やモチベーションの持ち方、またそれらの表現の仕方が違うということです。特に日本人は、「聴く」教育はしっかりやられていますが、「話す」ことが苦手。もっと自信をもってイニシアチブをとっていったほうがいいと思います。

 

こたえのない学校:日本社会をどうご覧になっていますか?

 

カイエール:フランスと日本は、社会や職場関係はけっこう似ていますが、家族のありかたが大きくちがいますね。

日本では家族の関係がゆるいです。フランスでは、成人して独立した子供でも月2回は親のところに行き、月1回以下というのは変に思われます。

子供と祖父母との関係も緊密です。厳しくてプレッシャーを与える立場にいる両親に比べ、子供にとって祖父母は常に優しい「友達」的な役割でリラックスできる存在です。子どもは、両親とは違った視点を祖父母から学び、親と違う意見を抱いたときに「お父さんに言っちゃえ!」と励ましてもらったりして、親と違う考え方を持ってもいい、自分は自由なんだ、と実感することができます。

日本の子供たちは、(このような自信をもって)もっと自分を表現できるようになるといいと思います。

もうひとつの日本の課題は、大学のありかたでしょう。日本社会では高齢化が進む一方、中国や韓国が力を伸ばしてますますグローバルな競争が激化する中で、日本の大学教育をなんとかしないと厳しいと思います。全般的なレベルを上げ、もっとリサーチ力等を強化しないといけないと思います。

また、日本は、感情的でフェミニン(=女性的)な社会だと思います。逆にアメリカは非常にマスキュリン(=男性的)ですね。日本では、公の場で大人の男性が泣くことがありますが、他の国では考えられないことです。その意味で感情表現のオープンさを感じます。一方で子供はあまり自己表現しない。自分が思ったことをもっと言葉にすべきです。

日本は美しい場所がたくさんあり、「美」という価値観が重視されていると思います。フランスはテイスト(=美食)、アメリカはマネー(=金)ですね。言語も、意味は不明確ですがカラフルで詩的な印象です。

 

こたえのない学校:カイエールさんの子供時代はどのようなものでしたか?

 

カイエール:大家族でした。兄弟は7人いました。休みの時には、1か月は片方の祖父母のところ、もう1か月はもう片方の祖父母のところに行ってたくさん遊びました。ゲームなどはなくて、外で遊んでいました。

 

こたえのない学校:子供たちに伝えたいメッセージをお願いします。

 

カイエール: 心に思ったことをどんどん言葉にしてください。まわりの人を信頼して大丈夫です。あまりに長い間心の中にためておくと、深いところで問題を抱えることになります。

それから、何をするにしても一番大切なのは「好きなことをする」ことです。好きなことであれば、やる前からハッピーになれるし、ハッピーな気持ちでやればポジティブなアイディアも浮かび、さらに楽しくなる。

私は「仕事というものは自分が好きなことをする」ことだと思っています。そこに妥協はありません。

勿論、時が来るのを待たなければいけない時もあるかもしれません。お金のために働かない時期もあるかもしれません。でも、究極的には、人は皆自分を幸せにすることをすべきだ、と信じています。

フランスも日本と一緒で、子供の頃は勉強・勉強です。日本ではペイン(=苦痛)や我慢を経験することが美徳のように思われていますが、それは必ずしも必要ではありません。大切なのは自分をハッピーにすることです。勉強したり働いたりするのは、ハッピーなことであるべきです。

もしあなたが今ハッピーでないなら、それはノーマルな状態ではないのです。

 

(了)

 

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