スウェーデンの民主主義と教育(その1:自分たちの社会は自分たちでつくる)

 9月17日、北欧スウェーデン。中道左派の野党陣営が右派の与党陣営を僅差で破り、クリステション首相は、13日投票の総選挙での与党陣営の敗北を受け、辞意を表明しました。今後は社会民主労働党を中心に連立協議が行われ、合意すれば4年ぶりの政権交代となるそうです。

 

 欧州では最近、ドイツの州議会選で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が大勝するなど右派や極右の台頭が目立っています。このタイミングで、スウェーデンで左派が勝利したことは、拡大する右傾化の流れに一定の歯止めがかかったなどとも日本では報道されていますが、スウェーデンではどのように民主主義が捉えられ、学校教育で取り扱われているのでしょうか。実は、スウェーデンの保育士の巽 朝菜さんより、今年は四年に一度の大きな選挙があるので、今年の8月のストックホルム訪問の際にはぜひ選挙前の様子をみて欲しいと言われていました。

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深い学びを支えるものは何?ーSchool CraftsmanshipでのJohnの講義から

School Craftsmanship 2期がスタートしました。米国サンディエゴのハイ・テック・ハイ教育大学院とのパートナーシップのもと、学校や学習環境を「公正(equity)」を軸に、深い学びを醸成するためのクラフトマンシップに着目した6ヶ月間の学校・学級改革研修プログラムになります。

 

米国では、教師として数年経験を積んだ後、校長などの学校管理職や学区の行政職を目指して、教育リーダーシップ系の大学院に進む人がとても多くいます。少なくとも公立学校の校長については、修士号以上を持つことがほぼ標準で、私自身、修士号を持たない校長にお目にかかったことがありません。(実際にNICSのデータでは、学士号の校長は2%)

 

なぜ、このようなリーダーシップ系の大学院があるかというと、管理職になるときには「教授のスキル」「新しい学びの方法」を知っているだけではなく、学校組織全体として、子どもたちの学びを支える構造やシステムをチームで作っていかなければならないからです。一方で、学校改革は、なかなか困難なことでもあります。教師が100人いたら、一人ひとり違う学習観、子ども観、知識観を持っているのですから。そうした多様なさまざまな価値観の違いを対話で乗り越えていく力も必要ですし、何より、この学校がどこに向かっているのかを指し示さなければなりません。誰かがリーダーシップを取らなければなりません。

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宇宙サバ缶が生まれる土壌はどうつくる?ー福井県若狭の探究の秘密

今年1月、福井県小浜市立小浜第二中学校の3年生探究学習最終発表会で、お話する機会をいただきました。学校のすぐそばにはJAXAから宇宙日本食として認定されたサバ缶を開発した福井県立若狭高校があります。地域をあげて、総合・探究に力をいれており、中一から中三までの縦割りの探究を3年かけてじっくりやっています。しかし・・寒波が到来し、大雪に。北陸線も運休となり、泣く泣く断念しました。Zoomで発表の一部を拝見し、ミニ教員研修をしたのですが、PCの画面からも熱意が伝わってきて、ああああ行きたかったーーー!

 

そこで、6月にリベンジとして、個人旅行のついでに、小浜市を訪れました。そのときに小浜第二中学校の先生たちとあらためてお話させていただくと同時に、若狭高校にも伺うことができました。そして、その後のご縁で、若狭高校の生徒2名にインタビューをさせていただく事ができました。今回はそのうち、文理探究科の宮田あいささんのお話をご紹介したいと思います。(筑摩書房のちくまプリマー新書から今冬に出すのですが、その一環で全国の高校生のみなさんにお話を伺っています。本では、海洋科学科の生徒さんのインタビューが掲載される予定です)

 

私のような仕事をしていると、全国の先生方から「中学校の探究は難しい、うまくいかない」とよく言われます。しかし、小浜二中の探究の勢いになにか他の地域の一般的な公立中学校の探究とは全然違うものを感じます。「なにかここには秘密があるのでは??」と思っていたのですが、宮田さんのお話で納得させられました。そして、こうした探究の勢いは、小浜二中だけではなく、宮田さんが卒業した若狭町立上中中学校も同じようです。高校の探究の底力は実は中学校、もしかしたらもっと前からはじまっているのではないか。ぜひお読みいただければと思います。

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【発達障害の子どもたちの進路と多様な可能性ー通信制・明蓬館高等学校三年酒井さんインタビュー】

明蓬館高校は、発達特性や不登校経験のある生徒への支援が厚いことで知られる通信制高校です。SNEC(スペシャルニーズ・エデュケーションセンター)では、教員だけでなく、支援員、公認心理師・臨床心理士などの相談員がチームを組み、生徒ごとの個別教育支援計画・指導計画(IEP)を作ります。相談員さんは、毎日教室に在籍。心理・発達検査の実施体制も充実しており、登校する学習センターで検査を受けることも可能です。

 

いつもお世話になっている市川力さんがこの学校の副理事長をされている関係で、私も2024年度の同校のマイプロアワードの審査に関わらせていただきました。なお、明蓬館の「マイプロ」とカタリバの「マイプロ」とは違うものです。明蓬館のマイプロは、自分の興味・得意を学習成果として形にするもので、成績評価・単位認定に関係します。「マイプロ」に含められる意味は、マイプロジェクト / マイプロデュース / マイプロダクト / マイプロフェッショナル /マイプロフィール/マイプロトタイプなど、複数です。一般的なペーパーテスト中心の学校では力を発揮しにくい生徒を多く受け入れてきたことから、テストでは評価しきれない才能・知識・学力を評価するために「マイプロ」が活用されています。

 

今回、同校の生徒さんにインタビューさせていただく機会を頂きましたので、その内容とともに、どんな学校かについてもご紹介していきたいと思います。

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【2026年10月〜27年3月】共に学ぶを探求する FOX Lab 4期生募集!

インクルーシブ教育と探究/PBLを融合させた学び場、FOX LAB4期募集開始しました。
中教審特別支援教育WGの青山 新吾先生、野口 晃菜さん、神戸大学教授の稲原美苗先生たちからしっかりと知識を習得しつつ、豊中のインクルーシブ教育や特別支援教育の現場を実践者からお伝えします。
当事者との交流や、障害のある子どもたちと一緒に楽しむ海キャンプは毎年大きな感動になっています。

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【2026年9月-2027年2月】スクール・クラフトマンシップ -民主的で深い学びの場をつくる 2026(2期生)募集!

High Tech High教育大学院の教員から直接学ぶSchool Craftsmanship 2期の募集を開始しました。

 

米国サンディエゴのハイ・テック・ハイ教育大学院とのパートナーシップのもと、学校や学習環境を「公正(equity)」を軸に、深い学びを醸成するためのクラフトマンシップに着目した6ヶ月間の研修プログラムの第2期をスタートします。

「職人」というと、日本では、誇り・美意識をもって極めていく存在と認識されています。生徒たちにクラフトマンになってほしいのであれば、教師もクラフトマンとして、常に自己を磨き続ける必要があります。派手に短期的な結果を求めるのではなく、小さな改善を繰り返しながら、技を磨き、自身も作品(組織)も同時に変化していく。そんな学校文化の担い手になりませんか?

 

【募集開始】School Craftsmanship 2期

 

本プログラムは、ハイ・テック・ハイ教育大学院(以下HTH)の修士課程「教育リーダーシップ」の教育過程の主要部分と、第一線のPBL実践者・研究者が集まる国際教育カンファレンス「Deeper Learning Japan」を融合した形で実施します。

 

HTH教育大学院は、世界屈指のPBL校HTHが属する米国の教育機関です。HTHは2000年に米国サンディエゴで設立され、現在全16校に発展。2007年に発足したHTH教育大学院は、深い学びの実現を目指す教育者たちのハブとして、国内外の教育・組織改革に寄与しています。

 

完璧な学校、完璧な教育モデルはありません。しかし、子どもや仲間の声を聴き、自分の願いを大切にしながら、エクセレンス(卓越性)を探究し続けること。そんな志を持つ教育者が、海を越えてつながり、お互いの知見や経験を共有し合えば、深い学びはますます広がるはず。本プログラムは、そのような期待から生まれました。

 

 

本プログラムは、LCL本科と同じく、募集締切日があり、応募者多数の場合には多様性を考慮した選考となります。同プロファイルであれば、申し込みが早いほうが有利ですので、お早めにご検討ください。8月9日(日)が一次募集締切となります。

 

 

<こんな方にお勧めです>

・探究学習やPBLを学内で進めていくために、校内の土壌を整備したい

・全国のより良い社会と教育へ思いがある人とつながり、学び合いたい

・HTHの教育者から、いつか直接学んでみたいと思っていた

・現場の風通しをより良くしたい。でも、具体が漠然としている

・自らの教育者としてのあり方を問い直したい

・自分の願いと違和感をもっと大事にしたい

 

 

詳細はこちらから

スクール・クラフトマンシップ -民主的で深い学びの場をつくる 2026(2期生)募集! | Learning Creators’ Lab

 

 

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朝日新聞に、Deeper Learning Japanに関する取材記事が掲載されました。

「PBL先進校、ハイ・テック・ハイの学び 教員自らも学校も問い直す」というタイトルで、1月のDeeper Learning Japanの様子を取材いただきました。High Tech Highはどのように生徒たちのアイデンティティを育てているのでしょうか。参加者の声も丁寧に書いてくださっています。

https://digital.asahi.com/articles/ASV3S24NFV3STNLL001M.html?iref=comtop_Edu_04

 

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