時間の使い方、過ごし方について

 

藤原さとです。

 

新型コロナウイルス感染症に関し、落ち着かない日々を送られている方も多いのではないかと思います。

 

こたえのない学校も、研修がキャンセルになったり一部プログラムの変更の検討を余儀なくされたりしています。娘も六年生ですので、本来卒業ですが自宅待機となり、お友だちみんなに今後会える機会があるかはわかりません。(本人はのほほんとしていますが)

 

そんな時に何か気の利いたことでもと思ったのですが、私にはどうやらその能力がないようですので、時間の過ごし方について、私が大好きなマザーテレサの言葉を贈ることができたら、と思います。

 

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考える時間を持ちなさい

祈る時間を持ちなさい

笑う時間を持ちなさい

 

それは力の源

それは地球でもっとも偉大な力

それは魂の音楽

 

遊ぶ時間を持ちなさい

愛し、愛される時間を持ちなさい

与える時間を持ちなさい

 

それは永遠につづく若さの秘密

それは神が与えてくれた特権

自分勝手になるには、一日は短すぎる

 

読書する時間を持ちなさい

親しくなるための時間を持ちなさい

働く時間を持ちなさい

 

それは知識のわき出る泉

それは幸福へつづく道

それは成功の価値

 

施しをする時間を持ちなさい

それは天国へと導く鍵

 

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もともと私はマザーの言葉が好きなのですが、特にこの言葉は忙しすぎたり、心に余裕がなくなったな、と感じた時に何度も読み返しています。

 

カルカッタの「孤児の家」の壁にある看板にある言葉らしく、「すべての子どもたちが、この世に望まれて生まれてくる」と考えるマザーが祈りの大切さを子どもに伝えたくて、書いたもののようです。※

 

 

この写真は一月にある海に行った時のもの。プラスチックごみなど環境汚染の影響を大きく受ける海で長年取り組みをしているNPOとプロジェクトをご一緒したいと思って打ち合わせをしていました。今月、学校の子どもたちと第一回の活動をすることを予定していたのですが、それも叶いませんでした。

 

このプロジェクトは、一回きりのワークショップでも、数週間・数ヶ月のプログラムでもなく、何年にも渡って関わっていくものを想定しており、とても楽しみにしていました。落ちついたら、また再開したいと思っていますが、みんなこうやって楽しみにしていたことがなくなってしまっていることも多いかもしれません。

 

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一方で、何かを失ったように見えても、気がつかないうちに何かを手に入れている、というようなことはいつも起きているし、このような時はいっそう明らかにそのことを知らせてくるように思います。

 

たとえば「勉強」や「仕事」がなくなれば「時間」が手に入るように、「お金」の価値がなくなれば、「本当の豊かさ」が手に入るのかもしれません。「欲望」を手放せば「信頼」が手に入るかもしれません。致死率という意味ではそれほど脅威でない、目にも見えないウイルスがこれほど資本市場に大きな影響を与える、ということから私たちは「何かを学べ」と言われているような気もします。

 

子どもたちは、いきなり増えてしまった時間をどうしてよいのかわからず、持て余してしまうかもしれませんが、そのうち「自分の好きなこと」「自分がしたいこと」を見つけるかもしれません。先生たちも、「伝えたい言葉があったのに」と嘆く中で、「一瞬一瞬が大事だ」ということに気がつくのかもしれません。

 

今週末、奨学金をもらいながら教育について学ぶ大学生の皆さんに対する研修もありましたが、もちろんそちらもキャンセルになりました。それをとても残念だと思う一方で、上記のようなことを考えている私もいます。

 

今日は短いですが、この辺で。

 

※この言葉は本であるのかもですが、私自身もネットで見つけたもので、こちらなどにある情報になります。

 

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