home > Blog > 藤原 さと > 「こたえのない学校」設立の動機

はじめまして。藤原さとと申します。

私の小学校の時の夢は「先生になること」でした。私の母は今でこそ働いていますが、ずっと専業主婦をやっていたし、父は仕事で忙しく一週間顔をみないことも当たり前だったため、身近な仕事をする大人は駄菓子屋のおばちゃんやお医者さん、先生くらいしかなくて、並の想像力ではそのくらいしか思いつかなかったのかもしれません。

その後、大きくなる中で私は受験勉強に明け暮れ、少しでも良い偏差値の大学を目指し、そのあとも、「食べていかなければならないでしょ」プレッシャーの中で、「何が自分は好きか?」なんてことよりも、少しでも良い条件で継続的に働いていくにはどのようにするかだけを考えているうちにいい大人になってしまいました。

それこそ「こたえのある問題を解く」勉強は不得意ではなかったし、新しいことを知ることは楽しかったです。真面目な性格でもあったので、傍目にはそれなりの仕事をしていたかもしれません。でも、「食える大人」にはなれたかもしれませんが、仕事人生として決して幸せではないことにある日気がつきました。

世間的には充分に面白い仕事をやらせてもらっているはずなのに、心が揺さぶられることがない、どうしても他人の評価が気になる日々の中で「何のために仕事をしているのか」「私は何者なのか」と自問自答する日々が続きました。 こういった中で、子育てをするうち、私の子育ての目標は、子どもが「自分が何者か」がわかり「それを社会との接点の中で表現する手段をもてるようにする」ことだと考え至ることになりました。

私のように大人になってからいろいろなところに頭をぶつけて苦しむのもある意味味わい深いかもしれません。でも子供のころから小さな失敗を重ねることも含め、自分を見つめられる環境に積極的に身を置き、自分はどうやって生きていくのかと考え詰めていくほうが、結局は早期に社会にも貢献できる子供になると考えます。

「こたえのない学校」は、教育のプロでも特別の才能を持った人間でもなくその昔学校の先生になりたかった普通の母親がつくった学校です。自分自身が成長しながら楽しんで、子供達の未来を作っていけたらと思っています。

 

藤原 さと