髙橋 照美
(TAKAHASHI Terumi)
山形県公立小学校
教員
●LCLはあなたにとってどんな場ですか?
教員を志していたときの初心に戻るきっかけ。そして、インスピレーションを受け普段の何気ない働き方や生き方を見直すことができる場所。一番の魅力は人との繋がりで、「そんな考え方もあるのか」「こんな見方もできるのか」と、講師の方をはじめLCL参加者から強い刺激を受けることができる。また、簡単に答えがでない問いに向き合うことで「在りたい自分」と「今の自分」の差に葛藤をし、主体的に学びに向かうことの面白さを味わうことができる。
●LCLによって変わったと思いますか?変わったとしたら、どのように変わりましたか?
LCLに参加することで変わったと思う。探求のコツを学び対話することを通じて、「自分(相手)の感情に敏感になること」「自分の欲求に従ってとにかくやってみること」が参加する前より増えた。コロナの影響で、昨年の2月から1年間は行動範囲がとても狭くなっているが、自然と日常の中に「今できること・興味のあること」を見出し、充実した日々を送ることができている。また、教育現場では、担任しているクラスの子の言動を記録し、その背景にあるものや気持ち、その子自身がどうなりたいのか(何を望んでいるのか)を放課後よく考えるようになった。
●LCLのおすすめのところ
理解欲が深まることが、一番のおすすめ。今まで疑問に思ってこなかったことに対しても疑問を抱くようになり「え、なんで?」の導火線に火がつく機会が増えた。そして、それについて調べたくなるし自分で試したくなる。つまり、子ども時代に「なんで?なんで?」と親を質問攻めにしていた頃に戻ったような感覚。大人になるにつれて熟考する機会がぐんっと減っていたので、学びの面白さに立ち返ることができて本当に良かった。
●探究ということについて深まりましたか?仕事の仕方は変わりましたか?
探究については、正直のところ深まったと言える自信はない。その代わり、「(自ら学び自ら考える力を育む)探究型学習」の実践は今の自分にとってとてもハードルが高いのだと自覚した。「探究を教える人こそ探究者であれ」という言葉が印象に残っており、まさに今も勉強中の身。「私は探究型学習ができます!…とは口が裂けても言えないぞ」という出発点に立てたことが良かったと思っている。