塩屋 貴之

塩屋 貴之
(SHIOYA Takayuki)
開智中学・高等学校
中高国語

●LCLはあなたにとってどんな場ですか?
探究という言葉にこだわって、経験学習の先行実践を学んでから自分たちでもプロジェクトの主体になることで、学習過程における学習者のエージェンシーや対話の重要性を腹落ちすることができました。特に自分が変化する契機になったと思うLCL本科プログラムの「ピーク」が二つあります。一つは合宿での「川の道づくり」ワークで、プロジェクトについてのアナロジーとして強く印象に残っています。部分が全体と相似的になるあり方や労力をどのように加えて仕事を進めるかという取り組み方まで、いろんなアイデアをくれます。二つ目はアルムナイによるプロジェクト伴走支援として実施して頂いた「プロジェクトチューニング」です。協働的な学習過程において、チームメンバー間の関係性やプロジェクトと個人がどのようにかかわるかということが、いかに重いのか、よくわかりました。

●LCLによって変わったと思いますか?変わったとしたら、どのように変わりましたか?
私は結局のところ競争原理に基盤を置く能力主義的な学習観に絡め取られていたのだと思います。LCLを通じて、陳腐ですが過程の大切さを理解できたと思います。学習活動が終わった後にどういう業績を得られるかではなくて、今、私(たち)はどういうあり方をしているか、どのように変化しているか、どうしたいのかということに意識を向けられるようになったと思います。そしてプロトタイピングが身についたことも大きな変化です。やらない理由を考えるよりもまずやってみて省察した方がよい。望ましい探究「的」な学習の指導を、と空中戦をやってしまっていたけれど、まず探究する。その方がシンプルだし早いのですね。

●LCLのおすすめのところ
探究のマインドセットを身につけた、教育に熱い仲間が学校の内外にたくさんできること。

●今までのキャリアの変遷
2018年より現職