「60年以上通知表のない」伊那小学校訪問(前半)〜わたしたちの教育のルーツを辿る(4)
先週、長野県にある「60年以上通知表のない学校」、伊那小学校を訪れてきました。来月に伊那小学校校長、伊那中学校校長を歴任され、現在信濃教育会会長をされている武田育夫先生と対談の機会をいただいているのですが、その関係で「一度伊那小にいらっしゃりませんか?」とお声がけ頂いたのです。それは、もちろん行きますとも!!
伊那小自体は、「ヤギを飼っているらしい」とか、通知表がない、チャイムがない、ということで、探究する学びを実践したい先生たちの中で、知るひとぞ知る学校です。昭和31年から従来の通知票が廃止されました。今は、1・2学期末に保護者との個別懇談会行い、子どもの育ちの姿を直接保護者に伝えています。また学年末には学級ごとに「学習発表会」を行い、1年間の学習の成果を子どもの具体の姿を通して1998年の学習指導要領が「総合的な時間」を設定するよりもはるか前の1978年から40年以上こどもの意欲や発想に基盤を置く総合学習実践を行っており、毎年教師と子どもたちが探究するテーマを決めています。