High Tech High ―最上のアウトプットを求める学校文化の育み方

藤原さとです。

2019年もいよいよ始まりました。初仕事としては、経産省「未来の教室」事業の採択を受け、全米でも屈指のPBLプログラムを誇るカリフォルニア州サンディエゴをベースとする公立校(チャータースクール)のHigh Tech High(以下HTH)による東京での研修が1月4-6日で開催され、無事終了しました。

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多様性の中での個別化と探究学習を目指すNew School ~西海岸の学校におけるイノベーション(2)

 

西海岸の学校訪問レポート、前回のMillennium Schoolに続いて次は、サンフランシスコの公立小学校(チャータースクール)についてご紹介します。

この学校もMillennium Schoolと一緒で、設立して2年が終了したところです。他の学校の校舎の一部を使わせてもらって、小さく始めていますが、Great Schools.orgでのレビューは、ベストスコアの5。レビューでの保護者の評価は、これ以上はないほどの賛辞で、非常に人気が高く、抽選でもなかなか入れない学校になっています。この学校が何よりも大事にしているのは、(真正な)探究学習の実践です。

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発達科学をベースとしたティールな学校~Millennium School~西海岸の学校におけるイノベーション(1)

 

5月下旬から6月上旬にかけて、アメリカ西海岸の先進校いくつかを訪問してきました。私の目的は、本格的にPBL(Project/Problem Based Learning)を実施している学校がどのようなフレームワークを使い、現場がどのようになっているのかを見ること、またPBLが日本の教育の実装にどのような有効性があるかを見るためでした。主に訪問したのは下記の4校。私学・公立両方(Charter)、小学校から高校までと対象年齢も形態もバラバラの学校です。第一回は、設立してから2年と短いにも関わらず一番強い印象を受けたMillennium Schoolをご紹介したいと思います。

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ダイナミックに躍動するプロジェクト~レッジョ・エミリアの保育園に行ってきました

こんにちは。藤原さとです。

昨日、レッジョ・エミリア・アプローチを採用して開校8年目になるイートンハウスインターナショナルプリスクールを見学しました。思っていた以上の内容だったので、忘れてしまわないうちに自分のメモも含め、共有します。

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第三の算数? シンガポール算数

 

こんにちは。藤原さとです。

かなーり、ブログが滞っておりましたが、少し書き留めておきたいことがあったので、久しぶりに更新します。

さて、今日のお題は前回に続き「算数」。少し前ですが、こんな記事がありました。

ジェフ・ベゾス氏は子どもに「シンガポール式算数」を教えている
https://www.businessinsider.jp/post-107178

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アメリカのホームスクーリングから考える学校の存在意義について(続編)

藤原さとです。

 

以前、アメリカのホームスクーリングについて書きました。(もう一年以上前ですね。)

https://kotaenonai.org/blog/satolog/1171/

 

その時のブログでホームスクーリングをしていたというAちゃんの話を冒頭にしましたが、その後Aちゃんはウチの娘ととても仲良くなり、夏は一緒にプールに行ったり、お泊りに行き来するようになりました。最近も毎週(!?)のようにプレイデートといって放課後に一緒に遊んでいます。

実は、Aちゃんは、2年生が終わった段階で、いろいろあって公立小学校を辞めて、またホームスクーリングを開始したのですが、交流が続いています。当然、子どもたちを遊ばせている間は、Aちゃんのお母さんとお茶と一緒に他愛のない話をしているので、なんでホームスクーリングを始めたのか、など色々知るところとなりました。

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アメリカの小学生はどのように作文を学んでいるのか~ライティングワークショップの現場から~

 

藤原さとです。

今回はアメリカのカレッジで学んだこと第三弾です。地元のカレッジで教職課程にあたる授業を取っており、公立小学校で、合計32時間の授業観察(Observation)をしていました。今回は、アメリカの作文指導です。数日間をあけながら合計4日間(16時間)見てきました※。

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発達障害等の子はどう過ごしている?アメリカ公立校の特別支援教育の現場

 

藤原さとです。

5月21日にNHKスペシャルで、「発達障害~解明される未知の世界」が放送されました。ご覧になった方、いらっしゃったでしょうか。アメリカにいるので、見れないと思ったのですが、Youtubeで検索してみたら、(いいことかわかりませんが、、)見ることができました。

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授業成功のポイントは徹底的な個別化~アメリカ公立小学校の先生のインタビュー

 

藤原さとです。

今年の1月から地元のカレッジで教職課程にあたる授業を2コマとっていました。一つは教師になりたい人が初めに取る「Introduction to the Teaching Profession」というもので、もう一つが、クラスにおける特別支援教育(発達障害等を含む)や人種・ジェンダーなどの問題を扱う「Introduction to Special Populations」です。

2月には地元の公立小学校で、各授業16時間、合計32時間の授業観察(Observation)を行いました。やっと本学期が終わって少し解放されたので、両方の授業の振り返りもかねて、今後数回にわたって、学んだことを共有できたらと思います。アメリカネタが続きますが、お付き合いください。
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