毎日新聞連載「24色のペン」でインタビューが掲載されました。

毎日新聞の取材を受けました。

ーーーーーーーー

「はて?」と言える子どもを育てるのに大切なこと=大沢瑞季

探究学習を普及させるため教育者への研修を実施している一般社団法人「こたえのない学校」代表理事の藤原さとさん。現代っ子が、探究する力を育むにはどうしたらいいのか。藤原さんの実践から学びたいと考え、取材した。

https://mainichi.jp/articles/20241023/k00/00m/040/133000c

「わたし」ってなんだろう?(3)ー フーコーから学ぶ「言説」

(本ブログは哲学登山の個人的な振り返りになります)

 

今年のオリンピックでは、体操の宮田笙子選手(19)が喫煙・飲酒が確認されたということで、五輪を辞退するというニュースがありました。「ルールだからいけない」という言い方も無くはありませんが、でもそもそもなぜ「未成年の喫煙はよくない」のでしょうか。

 

「教育言説」という言葉があります。たとえば、「子どもの喫煙はよくない」とか「体罰は必要だ」「いじめは根絶されなければならない」というような教育問題に関わるものから、「教育はこうあるべき」というようなものも入るかもしれません。これらの言葉は、一体だれがいつ決めて、なぜみんなそれを「正しい」と思い込むのでしょうか。
(さらに…)

「わたし」ってなんだろう(2)〜デリダから学ぶ「声」 

2021年の2月頃に重度の障がいがある子のお父さんからお声がけをいただいたことをきっかけに、いわゆる障害当事者家族といわれるお父さん・お母さんのお話を聞くようになりました。今は、FOX Projectといって、さまざまな活動もしています。そこで、当初より続けているのが、コアメンバーである坪内博美さん(医療的ケアの必要な重度心身障がいのある14歳の双子(ゆうすけ君・まさき君)の母)、橋場満枝さん(自閉傾向のある広汎性発達障がいの23歳のRay君の母)、あしたかせいこさん(重度知的障がいのある19歳のTaiki君の母)との井戸端会議。何度か一緒に旅行もしています。この2年ほどは毎月一回Zoomでおしゃべりしています。大体2時間から3時間程度喋りっぱなし。また日常的にSNSのグループでもやりとりしています。

(さらに…)

「わたし」ってなんだろう?(1)〜E.H.エリクソンから学ぶアイデンティティ

私はずっと「自分が何者か」という問いを真剣に持たずにきたような気がします。「持たずに済んできたんだよ」という人もいるかもしれません。いずれにせよ、その問いがとっても苦手でした。自分が優しいか意地悪かどうかということもよくわかりません。実際に優しい気持ちになることももちろんあるけれども、とても意地悪になることもあります。女性らしいのか男勝りなのかもよく分かりません。「ワーママ」「駐在妻」など、さまざまな言われ方をしてきましたが、どれもしっくりきませんでした。今も学校の先生でもないし、研究者でもないのに教育に関わっていて、自分は一体何者なのだろうと思っています。そこに名前をつけたくなくもあります。自分に述語をつけることについては、ずっとモヤモヤしてきたし、今でも抵抗感があります。

(さらに…)