現象学からみる私(1)ー「事象そのものへ」の子育て

教育に関する哲学書を輪読していく哲学登山というプログラムをやっていて、前回の「現象と人間」からもう半年経っているのですが、振り返りのブログが滞っておりました。色々読み直したり、新しく読んではいたのですが、少し読み進めてはほかの仕事が入りを繰り返してました。でも、年が明けてようやく少しまとまった時間がとれましたので、いつものように簡単にメモにしておきます。

 

なお、この登山では、フッサール『ブリタニカ草稿』、ハイデガー『存在と時間』、メルロ=ポンティ『知覚の現象学』の一部を読んでいったのですが、とにかく面白かった!私の経験に照らし合わせても、日常生活的にたしかにそうだと思い当たる部分がとても多く、且つ教育を色々考えるにあたってイメージが大きく膨らみました。まさに「うっわー!!」の連続。そもそも「観る」という営みは、教育においても「みとり」と言われるくらい大切なもの。自分のためのメモではありますが、私の拙いブログが、毎日の授業や子育ての参考になるようなものになっていたら嬉しいです。

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同じ空気を吸うためにーインクルーシブ教育を切り拓いたジュディス・ヒューマンの生き方から学ぶ

あけましておめでとうございます。

昨年は、スタートしたインクルーシブ教育のFOXプロジェクトの模索の年だったように思います。2021年2月に日本でも数例しかない遺伝性疾患を持ち、重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した、重症心身障害児(重心児)未來君のお父さんから連絡をいただき、重い障害がある子の保護者の方たちとお話をするようになったことがプロジェクトのきっかけでした。その後、寝たきりで医療的ケアが必要な双子のゆうすけくんとまさきくんのお母さん、広汎性発達障害(自閉的傾向)でこだわりが強く、言葉では細かな感情などのコミュニケーションを取るのが難しいRay君のお母さんたちも一緒に、プロジェクトを進めています。

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FOXメンバー合宿してきました!(軽井沢風越学園・ほっちのロッヂ訪問)

今年の夏はとても暑かったですが、だんだん肌寒くなってきました。暑かったことを忘れてしまいそうですね。

 

さて、こたえのない学校では、昨年よりFOXプロジェクトというインクルーシブ教育のプロジェクトをはじめました。重度の障がいを抱える子の親がコアメンバーとして参画していて、住んでいる地域もバラバラなので、いつもはZoomで雑談をしています。でもさすがにみんなで集まって、時間を気にせずに存分に話したいね!とのことで、10月10〜12日、2泊3日で合宿をしてきました。場所は軽井沢!

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障がいがあっても「たのしさ」で繋がる共生社会へ −エグモント・ホイスコーレン訪問

8月中旬にデンマークに行ってきました。千葉で里山をコモンズ(共有財産)として、コミュニティづくりをしている人たちが企画した旅に便乗し、ユネスコ世界遺産を目指すレス島の海藻茅葺の家やエコビレッジなども見に行ったのですが、私自身の主目的は、昨年スタートしたインクルーシブ教育推進のFOXプロジェクトに絡めて、誰もが「ノーマル」に生きることができる共生社会を実現するという、ノーマライゼーションの発祥の地デンマークのインクルーシブ教育・社会の現状の視察。行ってきたのは以下の2箇所です。

 

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つまり「概念」ってなに?〜ヴィゴツキーに学ぶこと

私が教育活動について入れ込むようになったきっかけは、「概念型カリキュラム(concept-based-curriculum)」との出会いでした。今中学校3年生の娘は当時まだ保育園生で、私は医療・ヘルスケアの仕事をしていました。娘の通う保育園の父母会長にひょんなことからなってしまい、地域の子どもたちと大人が一緒に楽しめるような場をつくることはできないかとリサーチしていたときに、国際バカロレアの初等教育プログラム(PYP)で採用されているリン・エリクソンの概念をベースとした探究の考え方を知ったのです。

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非暴力で平和を求めるとは?―ミャンマーで起きていること

先週、ミャンマー軍がクーデター後に設置した「国家統治評議会」はアウン・サン・スー・チー氏の率いるNLD=国民民主連盟の元議員らへの死刑を執行する方針を強調しました。ミャンマーでは、30年以上死刑は執行されたことがないとのこと。日本でも在日ミャンマー人の人たちによって抗議集会が開かれました。本当に恐ろしいことです。

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儒教が分かると江戸の教育が分かる?(儒教と教育その3)―日本の教育のルーツを辿る(23)

前回、日常使う言葉のなかにも多く存在し、私たちの思考様式の見えないところに深い影響を与える「儒教」の存在について書きました。今回は特に江戸時代に「儒教」がどのように入り、受容されていったのか大きな流れだけ把握しておきたいと思います。

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私たちはなんでこんなに「型」が好きなのか?(儒教と教育その1)〜日本の教育のルーツを辿る (21)

日頃、学校教員、行政、民間教育、保護者など、さまざまな角度から教育にかかわる人たちと「探究する学びの場づくり」をしていますが、とても気になることがあります。それは「探究学習」に対する憧れは強いものの、導入し、実践レベルになるととたんに躓き始めるケースが多いことです。そして、うまく行かないケースの場合、往々にしてあるのが「形」だけの導入です。

 

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生活科・総合的な学習 (その4:伊那小・中質疑応答)〜私たちの教育のルーツをたどる(20)

昨年2月に伊那小学校を訪問させていただきました。そのご縁でわたしたちのLearning Creator’s Lab(LCL)で武田先生にお話をお伺いすることが叶ったのですが、この内容をLCLで留めておくにはあまりにもったいなく、今回その内容を4回に分けてご紹介したいと思います。今回はその第4回目(その1、その2、その3はこちらから)。伊那小学校校長、伊那中学校校長を歴任され、現在信濃教育会会長をされている武田育夫会長、馬淵勝己先生(元伊那小研究主任、現豊科東小校長)、佐々木英明先生(元伊那小研究主任、現麻績小校長)、保科潔先生(元伊那中教頭、現穂高東中教頭)にLCLのメンバーが質問をしました。この内容もなかなか興味深かったので、共有します。
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