アメリカ小学校の算数・理科・社会~キーワードは個別化

こんにちは。藤原さとです。

先週、アメリカの公立小学校2年生(Grade2)の国語の内容について書いてみましたが、引き続き今回は残りの教科について書いてみます。その上で、アメリカの学校の特徴を「個別学習」「協働学習」「一斉学習」の三要素に分けた上で考察し、未来の学校の在り方について少し考えてみたいと思います。

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アメリカ公立小学校での論理力の育て方

こんにちは。藤原さとです。

テキサスは一歩一歩夏の盛りに近づいています。今、大雨が降る時期で、先日はヒューストン地域で8名の死者がでる洪水、先週は竜巻警報がでて、明け方に洗濯機のおいてある小部屋で縮こまって寝ていました。昨年は自宅の庭の木に雷が落ちたりとなかなかワイルドな場所でもあります。

アメリカの多くの学校は6月に終了し、8月もしくは9月に新学期が始まります。そろそろ学年も終わるので、私自身の備忘録も含めて、娘が在籍する小学校2年生(Grade2)でどのような勉強をしていたかについてまとめてみました。

まず今回は一番日米で違いがはっきりするLanguage Arts(国語)の授業についてレビューします。

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アメリカのホームスクーリング事情から考える学校の存在意義について

 

こんにちは。藤原さとです。

テキサスは2月も後半に入るともう夏の雰囲気です。今年は特に暖冬で、クリスマスの日もTシャツでよく、今ももう昼間はTシャツで大丈夫です。車に乗るときにはクーラーが必要です。

さて、本日娘の学校に久しぶりにランチをしに行ったら(こちらの学校はランチタイムに親が学校にふらっと行って、一緒にランチを取ることができます。スーツを着たお父さんを見かけることも多い)、斜め前に最近転校してきたAちゃんとそのお母さんがいました。
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好きなことを仕事にできない人のメカニズム

 

こんにちは。藤原さとです。

 

久しぶりに風邪をひきました。アメリカに来てから一度も大きく体調を崩したことはなかったのですが、2週間前に娘がインフルエンザ、その後夫の風邪、娘がまた胃腸炎と続き、私だけ持ちこたえていましたが、、、娘の胃腸炎がうつってしまいました。。さすがに何をする気にもなれず、久しぶりに昼間にベッドで過ごしました。

そんな中、ふと「好きなことをすれば幸せか?」ということについてモヤモヤと考えていたことをまとめてみたくなり、文章にしてみました。若干刺激的なタイトル失礼いたします。。

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おうちでできる探究のススメ (特に幼児期~10歳前後まで)

 

こんにちは。藤原さとです。

 

アメリカネタを続けて書くかもと言いつつ・・・、今日は、おうちでできる探究・・について書いてみます。本来自分の子育ての経験を書くことが一般性を持つものか分からず、少し悩んだのですが、「こんな考え方もある」という風に割り切って少し、自宅でのことも一部書いてみようかと思います。

 

そもそも探究って何?

 

ところで、「探究」ですが、これは一般名詞です。なので、「探究」「inquiry based learning」などで検索すると、それはそれは沢山の定義が出てきます。

何ともつかみどころのない言葉なのですが、国際バカロレアの「探究」の定義が私たちの理解に近く、実際のこたえのない学校のプログラムの実施に於いても意識しているところですので、今回、こちらの定義を「探究」と捉えて、書いてみます。

さて、国際バカロレアでは、最も広義に“探究”という言葉を捉えた場合、それは「児童生徒が現在の理解レベルからより深い、新しい理解レベルへと移行するためのプロセス」とし、以下の活動の多くを伴うとしていています※。

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ここだけは真似しちゃいけない!アメリカの教育格差

 

こんにちは、藤原さとです。

 

ポラリスこどもビジネススクール2期も無事終了しました。2期のテーマは「サービス・商品を創る」でした。このプログラムでは、「デザイン」「発明」「サービス開発」と進める中で、それぞれの仕事の共通点や、違いが分かるように、また仕事をいろいろな角度や深さから考えることができるように仕掛けました。

2016年は冬に公立小学校で「菌の営み」に注目し、実際に酵母を育てて、人と菌、菌と菌の関係を探究するプログラムを実施予定です。 春には「医療」をテーマとしたキャリアプログラムをスタートします。楽しみながら、質の良いものを作り続けていきたいと思っています。

さて、前回アメリカのICT教育について書き、今回はアメリカネタから少し離れようと思ったのですが、前回初めてブログを見ていただいた方も多いようなので、今回も書いてみようと思います。(しばらくアメリカネタになるかも・・!?)

今まで、アメリカの教育の現場について私が見たこと、感じた事を書いてきました。どちらかというと、日の当たる部分、良いな、と思う部分を中心にご紹介してきました。

ただ、今回は少し見方を変えて、「アメリカのここだけは真似しちゃいけない!」部分について書かせていただきます。

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