home > Blog > 藤原 さと > アメリカの心理学研究による、頑張る子になるための褒め方のコツは?

こんにちは。藤原さとです。

アメリカは「とにかく褒める、褒める!」の文化の国で、娘も沢山褒められて帰ってきます。

昨日は娘は「Artの授業で沢山褒められたんだけど、なんであんなに褒められるんだろう・・」と逆にいぶかしがってました(笑) 私も犬を連れて歩いているだけで、「beautiful dog!」、髪型を変えれば、「l like your new hairstyle!」ととにかく褒めてくれます。

でも、自分を振り返ってみても、違和感のある褒め方と、本当にうれしい褒め方がありますよね。 今日は褒め方によって、その子のプラスにもマイナスにもなるというお話です。

<心理学の実験結果>

こんな実験があります。

10歳から12歳の子ども約400人を対象としたこの実験で、対象となった子どもたちを以下の3つのグループに分けて、クイズを実施したそうです。

そして、成績を伏せた上で、以下のように伝えたそうです。

Aグループ:「頭がいいのね!」

Bグループ:「反応なし」

Cグループ:「頑張ったね!」

そして2回目のテスト。これは2種類あって、「チャレンジとなる難しい問題」「前回と同様の簡単な問題」を子供達に選ばせました。

そうすると・・「頭がよい」と褒められたグループの65%が優しいほうの問題を選び、反応をしなかったグループの45%を大きく上回りました。逆に、「頑張ったね!」と褒められたグループはなんと90%が難しいほうの問題を選んだのです。

そして、3回目に行ったのは非常に難しいテスト。そのあと、「家にやって続きをやりたいか?」の問いにCグループの子は「Yes!」と答えた率が高かった一方で、Aグループの子は家に帰ってやりたいと答えた子はほとんどいなかったばかりか、成績の自己申告時になんと40%が嘘をついたそうです。。。

子供やる気

<頭の良さを褒めると学習意欲が損なわれる!?>

この実験を行ったアメリカの心理学の研究者であるキャロルドゥエックは、「学ぶことが大好きで、何にでも果敢に挑戦し、失敗してもめげずに努力する子供に育てるにはどうすればいいか」ということを長年問い続けてきました。そして、彼女の出した結果は、「頭の良さを褒めると学習意欲が損なわれ、ひいては成績も低下する」というものでした。

親はどうしても、子供の喜ぶ顔をみたいもの。子供だって、褒めてもらうのは大好き。でも、ドゥエックは褒め方をひとつ間違えると、その嬉しさは一瞬だけのもので、思わぬ障害に出くわしたとたん、それまでの自信はどこへやら、すっかりやる気をなくしてしまうのだといいます。例えば「頭がいい」と褒めるとそれは「成功するのは頭がいいから」「失敗するのは頭が悪いから」という誤ったメッセージを子供に伝え、失敗回避の行動の原因になります。彼女はこういった思考回路を”こちこちマインドセット”(fixed-mindset)と名付けました。こちこちマインドセットになると、人は成功すること、優秀であることに囚われ、他人の評価が気になり、短期の成果を求め、成長を止めます。そして、その対局を”しなやかマインドセット”(growth-mindset)と名付けたのです。

ちなみに、「こちこちマインドセット」の持ち主には高学歴で、”一見”社会的に認められているようなキャリアを歩んでいる人も沢山いるそうです。ドゥエクは、「こちこちマインドセット」は成績の良い子にとって、人生のある時点までは良い意味での目標になるので都合がいいのでそれに頼ってしまう人も多いといいます。でも、「自分は賢いから価値のある人間だ」と思う人は実はとても弱い。

自分の思い通りに子供が育っていると思って、ホクホクしていたら、大人になってから挫折した・・。 では結構厳しいですよね。 褒め方、意識したいものです。

<学び続けることの重要性>

人生はとても長いです。

周りをみていても、もともと頭がいいかどうかというより、「努力を続けられる人」のほうが、確実に豊かな人生を歩んでいます。特に人生中盤から、学歴の高かったような人を追い越してどんどん光り輝いていきます。 そういう人たちは、たいてい「頑張れる」対象となる「好きなこと」を見つけていて、努力そのものを楽しんでいるように見えます。

そして、「努力する」「頑張る」は、たしかに成功のために必要ですが、それ以上に、「努力して」「頑張り続け」、自身を成長させつづけられる人生そのものが豊かで幸せだとも思います。 おじいさん、おばあさんになっても新しいことにチャレンジして、日々新しい発見をして幸せに暮らしている人っていらっしゃりますよね。 私の目標は実はあれです。 そして、私の子供にもああなってほしいです。

今日のブログは少し老人めいていたでしょうか。。 でも、そんなことをつらつらと思った日なのでした。

私も頑張ります!

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 こちこちマインドセット」と「しなやかマインドセット」について書かれたドゥエクの本はこちらから。

藤原 さと