home > Blog > 藤原 さと > 子どもの習い事はどのくらいさせたらいいのか

数日前、ネットで、「子どもは自由に遊ばせたほうが目標達成能力が上がる?」という記事が上がりました。※

※後日リンクがはずれてしまったらごめんなさい。

コロラド大学の研究チームが、『Frontiers in Psychology』に以下のような発表を行ったそうです。

心理学の分野では、自分で目標を設定し、臨機応変にさまざまな調整をしながら目標を達成していく働きを「実行機能」と呼ぶそうですが、彼らは何がその「実行機能」を育てるのか、という問題に取り組みました。

研究チームは、子どもの「実行機能」を見るため、まず6~7歳の子ども70人の保護者に子どもの1週間の活動をすべて記録してもらい、それらを「より組織化された活動」(音楽のレッスンやスポーツ教室、宗教活動など)と「あまり組織化されていない活動」(独りで/友達と自由に遊ぶ、本を読む、動物園へ行く、旅行で何かを見にいくなど)にグループ分類しました。その上で、子供たちに対して、「実行機能」を判断する手段としてよく用いられるテスト(「発話流暢性テスト」「フランカー課題」など)を行いましたが、その結果は「あまり組織化されていない活動」活動に従事している子どものほうが好成績を残した、というものです。

確定的な結論を出すには、さらなる研究が必要、とのことですが、非常に興味深く読みました。

また、同時に、今「未来のイノベーターはどう育つのか」(トニーワグナー著:栄治出版)という本を読んでいるのですが、そこでも、社会起業家として活動する「スイム・フォーサクセス」創立者のローラが以下のように答えている部分が私の目に飛び込んできました。

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両親が私のスケジュールをびっしり埋めてしまうことはありませんでした。自分で考えて自分の計画を練る時間を与えてくれました。・・・ほとんどの親は、スポーツで最高の成績を上げろとか、いい大学へ行けと命令して、子供に自分で探求させません。これは成長に大きな影響を与えます。
(母親談)よその親はソフトボールの練習や、サッカーの試合のために子供の送り迎えをすることに多くの時間を割いていました。でも、うちは、娘のプロジェクトを応援することに時間と労力を費やす努力をしました。
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上記でいう「より組織化された活動」と「あまり組織化されていない活動」のバランスのとり方は、私の子育てにとっても、ずっとずっと課題でした。そして今でも課題です。

子どもが3歳、4歳になってより多くのアクティビティができるようになると、親心としてどうしても子供にはいろんなチャンスがあるのではないかとお稽古をさせたくなります。私も例外ではありませんでした。ただ、多くのお稽古のスタイルは、ある特定の「型」があり、先生から子供への一方向のコミュニケーションのものが多かったため、すぐ入れる気にならず、様子をみていました。特に娘の場合は、私が仕事をしていたこともあり、どうしても子供との時間がとりずらく、限られた自由時間はまず私が一緒に子供といたかったのです。加えて、子供もトライアルでお稽古をいくつか試したのですが結局私を含む家族といることを望んだため、いろいろ考えた結果、私がフリーでいられる時間は、お稽古より一緒にいる時間を優先させよう・・、と決めました。

しかしそう決心はしたものの、一緒にいればいたで、何か特定のものに激情をもって邁進するでもないし、彼女のリクエストに全部付き合うと私の体力が持ちません。ヒマになると「つまんないよー」といってゴロゴロする娘を目の前に、日々迷いました。さらに、お稽古と、本人のやりたいことが一致して、時には涙を流しながら、忍耐力と技術を鍛え上げていくお友達のお子さんを見るとそれはそれで普通に焦っていました。

ただ・・、面白いんですが、ヒマで「つまらないよー」となったあとに、しばらくほっといてみると子供は、何等かの行動を開始するんですよね。娘の場合は、積木で家を作り始めたり、紙にいろいろなストーリーを描き始めます。一時、「どらえもん」のYoutubeに狂っていた時もありました。全く親の希望通りの動き方はしてくれませんが、ぼんやりとは「こういうことが好きなのかな・・」という特徴は透けて見えるような気がします。

さて、習い事を積極的にさせてあげるのと、どっちの選択が正しいのか私も分かりません。コロラド大学の研究も、結論を出すには時期尚早としています。また、お稽古はその子に合ってさえいれば、精神力や思考力を鍛えるまたとない場所になり、上手くなりたい、強くなりたいという強い想いで、チャレンジをし続けることは必ずその子のためになる、と私も思います。良いきっかけづくりにもなりますし。

でも、確かに、日々子供を「やらなきゃいけないこと」でいっぱいいっぱいにしてしまうと、自由に何かに思いをめぐらしたり、何かやりたいな、という気持ちをもつ時間が少なくなってしまいますね。娘も小学生になっていろいろ忙しくなってきました。そんななかでも、いくらかの自由時間を確保し、気長に良く観察して、彼女が興味をもったものは一緒に楽しんであげたいと思います。そして、彼女がなにか本気でやりたいときには、がっつりサポートしてやれるような、そんな親になれればなと思うのでした。

<参考図書>
「未来のイノベーターはどう育つのか」(トニーワグナー著:栄治出版)
これ、すごく面白いです。ご興味のある方は是非!

さと

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藤原 さと