【開催報告】病院救急 – 最前線の救急の現場を探究しよう!〜ポラリスこどもキャリアスクール7期

5月20日(日)、ポラリスこどもキャリアスクール第7期「医療・科学技術」第二回を開催しました。
(第一回目の様子はこちらから)

今回のテーマは「救急医療」。ナビゲーターは、聖マリアンナ大学医科大学病院の救急外来やICUを担当されている医師である、遠藤拓郎先生です。
(遠藤先生のプロフィールとインタビューは>>こちらから)

 

アイスブレイク後、まずは、遠藤先生に救急の現場についてお話いただきました。

お医者さんについてのみんなのイメージや経験を聞きながら進めます。

 

その後は、重篤な状態に陥り呼吸がしにくくなった場合に提案される
“気管挿管(きかんそうかん)”
という医療処置(手技)を体験しながら、ケーススタディ形式で探究していきました。

 

医療現場のトレーニングで使われている機器を使って気管挿管の体験。
力がかなり必要で、口の中はとても狭いです。
「これをやるのは・・・お医者さんも心の抵抗がありそう・・・」

 

 

気管挿管しなければ呼吸ができなくなり、死んでしまいます。
一方で、自力呼吸できるほど回復しない場合、人工呼吸器をつけたままの人生になります。

 

 

プログラムの後半では、「10年後、みんなのおじいちゃん・おばあちゃんが同じ状況になったら?」という問いのもと、様々な可能性を想像しながら、

・本人(おじいちゃん・おばあちゃん)
・家族(孫)
・医者

という三つの立場で、気管挿管をするかどうかについて個人・チームで考え、発表しました。

 

 


同じ意見でも理由が違ったり、どの立場が考えやすいかも違ったりしました。

 


周りの考えを聞きながら、自分の意見がよりはっきりしたり、変わったりもします。
20分でチームとしての考えを決めることにチャレンジしました。

 

 

【発表】
<1班>

 

<2班>

 

<3班>

 

<4班>

 

最後に、遠藤先生からコメントをいただきました。

*****
「家族の考えを大事にしたい」というのは、その通り。医療行為は、本人や家族の同意がないとできません。
「短時間では決められない」というのも、まさにその通り。結論が出ないときは、あくまで私の場合ですが、医師の立場として、「やりましょう」とお伝えしています。というのも、決められないということは、やりたいという気持ちが少しでも残っていると思うからです。
ただし、日本の制度上、一度気管挿管をした後、患者さんの状態が悪くなったとしても、医師の判断で挿管チューブを抜くことはできません。こうしたジレンマを、医者は抱えています。
今日は、こたえのない問題について、みんなとてもよく考えてくれていたなと思いました。こたえが出ないという感覚、こういうところが医療の現場なんだ、ということを少しでも感じてもらえたなら、よかったです。
*****

遠藤先生、ありがとうございました!

 

【参考】
2016年(3期)に実施した「救急医療」の回の様子はこちらをご覧ください。