home > Blog > 藤原 さと > 世界各国のママが子育てで大事にしている3つのこと

藤原さとです。

テキサスはもうすでに2月から初夏の様子で、どんどん暑い日が増えてきています。

今日は中国人のママと久しぶりにランチでした。

 

 

日本にいたときも保育園で一緒のママ友に沢山助けてもらいましたが、こちらでも相変わらずお世話になっています。

私の住んでいる地域は、大きな都市から離れており、静かなところなのですが、エネルギー関連の企業のオフィスが多い町であることから、世界各国から人が集まってきており、かなりインターナショナルな町でもあります。地元の公立小学校のクラスは半分がアメリカ人、その他半分は本当に世界各国からの生徒です。

その中で、当然に子育て談義というものもするのですが、意外と世界中のママ、日本人の私たちと同じようなことを考えたり、悩んで子育てをしているんじゃない?と思ったので、書いてみます。

 

<働くママ、専業のママ>

まず、どんなママたちがいるのか?ということから。当然のことながら、アメリカにも働くママと専業ママがいます。子どもに手がかかる一定期間、ペースを落とし、子育てをしている人もいます。

働くママはかなりバリバリと働いています。娘の親友のブラジル人のママはシフトを朝6時からの勤務にして午後3時ごろに仕事を切り上げ、午後は子どもたちと過ごして、子どもが寝た後にまた仕事、といういう生活を送っています。出張も多く、昨年末は1か月近く子どもたちをアメリカに置いてシンガポールに行っていました。

また、オーストラリア人のママは、会社の転勤でアメリカに来た管理職。同じ国出身のパパは仕事なしで、子どもの面倒を見ています。アメリカ人のママはパイロットでキャプテンに昇進、ルワンダとの往復便を担当。フライトのシフトが週一回で休みも多いので、フライト中はパパに見てもらい、平日は子どもの水泳の送り迎えからなにからすべてをこなしています。旅客機のパイロットはシフトが安定しないので、時間の調整がつきやすい輸送機のパイロットにキャリアチェンジしたそうです。

そのほか、やはりパパの仕事でアメリカにいる人も多いので、インドネシア人で自分の会社を自分の国に持ち、ネットを使って仕事を継続している人、インド系イギリス人で投資銀行に勤めていたけど、今はペースを落とし、スローフードをテーマにしたビジネスをしている人、ロシア人でもともとオリンピックチームのオーガナイザーもするような人事コンサルタントだったけど、今は自国でスカイプを使ったコンサルタント兼コーチをしている人などがいます。結構みんなたくましい。

一方で、専業のママも多いです。感覚的に半分以上いると思います。さまざまな理由でキャリアを捨て、自分のアイデンティティについて悩んでいるママもいて、日本と似ているなぁ、と思います。ちなみに今日一緒にランチを食べた中国人のママは、Architectureの博士号を持ち、北京では大学の先生でしたが、こちらでは専業ママ。3人の男の子の子育てで、時々ストレスで爆発しそう!と言っています。

一方専業ママでも200%子育てを楽しんでいるママも沢山見かけます。ウクライナ出身のママは、やはり3人の子供がいて、ひまわりのように明るい人。自分の国では修士号を取っていると言っていましたが、やはり子育てに奔走しています。以前、ホームスクーリングの項で書いたアメリカ人のママも、子育てに全力投球。その他にも何人かいて、アメリカ人で専業ママは結構多いです。アメリカは格差が開いてきて、子育てが落ち着くまでの間、子育てに集中できる環境があるということは、一つのステータスでもあるのです。

 

<国が違うと子育ての感覚も違うのか?>

さて、女性というものは、会えばたわいのないおしゃべりに時間を費やすことも多いのですが、ここでは「子育て」の話題に絞って書きます。そうすると、彼女たちの話から、何を大事にしているのか、分かってきました。ここではポイントを3つに絞って書いてみます。

 

その1:世界のママは「読み書きそろばん」が大事だと思っている

これは、世界各国共通です。アメリカ人もそうだし、アジア人もそうだし、ヨーロッパ人もそうです。特に私の周りでは東欧やインドの人は先取りも含め、かなりしっかりとさせます。日本の公文(Kumon)も大人気です。逆にアジア人のほうが、意外と自分自身が受けてきたテストばかりの勉強に拒否反応があるせいか、暗記型の勉強を厳しくさせることについては、複雑な感情を持っているように見えます。

 

その2:世界のママは「探究的学び」が大事だと思っている。

こちらも、世界共通です。自分で調べたり、クラスメートやチームメイトと沢山の経験をして、それを元に何らかの成果物を構築し、プレゼンテーションをすること、そもそもしっかり考えること、そういった機会をできるだけ沢山作ってあげたいと考えています。このカテゴリーにはいわゆる習い事のようなものも含まれており、チームスポーツや、ロボティックス、プログラミングなどのことを課外で習わせていますが、やや詰め込みすぎかな、子ども疲れてないかな、という人もいます。こちらにいると、教育熱心なのはどの国の人も同じで、逆に日本人家庭がのんびりしているように見えてしまうほどです。

 

 その3:世界のママは「(良質な)遊び」が大事だと思っている。

これについては、日本よりもこだわりがあるように思います。「遊び」といっても、コンピューターゲームのようなものは基本的にさせていないママがほとんどです。こちらでは公園などの公の場で子どもがコンピューターゲームをしている姿はまず見ないですし、Playdateといってお互いの家に呼んで子供たち同士で遊ばせるときもコンピューターゲームはまずしません。(PCで友達と遊べるマインクラフトのようなものは別扱い)レストランなどで子どもがiPhoneをずっといじっているなどというのは、かなり顰蹙です。なので、3年生、4年生になってもほとんどおもちゃなどを使わず、かくれんぼや、氷鬼のようなもの、公園の木や水を使って自分たちでルールを決めたかなり非構成な遊びをしています。何もないところからルールをつくって遊びはじめ、それに飽き、また新しいルールを作って遊んでは飽き、、というベーシックな遊び方が中心ですが、何もない中で何時間も遊んでいる様子を見ると、遊ぶのが上手だな、と思います。そして、そういった遊びを小学生くらいまではとことんするべきだ、という考えを強く持っている人が多いです。

 

<国の差より親の思考力の差のほうが大きい>

こうしてみると、国によって多少の違いはあるけれども、「よく学び、よく遊べ」「主体的にアクティブに学んでほしい」などの想いはほとんど変わりがないのです。特に多くのママが「遊び」の重要性を指摘し、「(特に小さい頃は)遊ばないとダメだ」という考え方で、「遊び」の時間を確保するためにかなり配慮しています。

「読み書きそろばん」より「探究的学び」のほうが大事だ、とか「遊び」だけが重要だ、というような話にはなりません。すべて、大事なのだから、基礎学力をつけながらも、自分自身の時間や遊ぶ時間、自由にものを考える時間を確保していきたい、そのバランスを一人一人の子供の適性をみながら、とっていってあげたい、と考えています。また、そうすることがそれほど簡単ではないことも知っています。

こうしていろいろな国のママと話していると、国による違いよりも、親の受けてきた学習経験の差や、思慮深さなどのほうが大きな影響を与えるのではないか、と思うようになりました。結局のところ、子どもに取って大切な学びというのが国によってそれほど変わる時代でもないんだな、ということなのだろうと思います。

それにしても、子どもって、一人一人どんな風に大きくなるかわからないし、何を言い出すか、何をしでかすかわからない。これからの世界もどうなるのかわからない。そんな中で迷いながら一つ一つ選択をしていくママの仕事って、なんて知的でエキサイティングなんでしょう。世界のママ万歳!

 

ということで、今日はこの辺で。

 

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