home > Blog > プログラム報告 > 【開催報告】人工知能って何ができるの?これからの社会はどうなる?〜ポラリスこどもキャリアスクール7期

6月17日(日)、ポラリスこどもキャリアスクール第7期「医療・科学技術」第三回を開催しました。

今回のテーマは「AI」。ナビゲーターは、「生命」という視点から人工知能について研究している松田雄馬(まつだゆうま)先生です。
松田先生の一番の問いは、「人工知能は人を幸せにするのか?」。
さて、みんなはどう考えるでしょうか。

(松田先生のプロフィールとインタビューは>>こちらから)

 

まず、AIって、なんだろう?
ロボットやプログラムとは違うのかな?

ということで、アイスブレイクではロボットゲームをやってみました。

 


ファシリテーターのあっきーがロボット役のみんなに指令を出します。
しかし、指令が曖昧だと、ロボット役はうまく動けなかったり、動こうとしなかったり・・・!

 


探究モードに入っていくと、みんなから色々なハテナが生まれます。
「コンピューターって『もの』だけど、AIも『もの』なのかなぁ・・・?」というハテナも。

 

続いて、ボストン大学の二足歩行のロボットの動画を見た後、AIがどのようにものを認識しているかを体験するワークをしました。

 


色要素の情報を元に、りんごとみかんを区別するための法則探し。

 


色要素データの奇数・偶数やみかんが入っているネットにまで着目し、様々な仮説が出ました。

 

松田先生曰く、AIは色んな可能性を試して、一番スパっと分けられる方法を使うとのこと。
でも、AIが自分で考えているわけではないので、「色要素で分類してね」という指示は人間が出してあげる必要があります。

 

 

休憩をはさんで後半は、AIの様々な危険性についても松田先生に紹介いただいた後、学校にどんなAIがあったらみんなが幸せになれるか考えました。


個人でアイディア出しをした後、グループで共有と話し合いをしていきます。

 

最後に発表するのは、次の4つ。

・学校で使えるAIのアイディア
・AIで幸せになること、不幸になること
・AIを使うべきかどうかについてのグループとしての考え
・グループ内で考えが違った場合、それをどう乗り越えたか

 


松田先生もそれぞれのグループをまわりながら、
やり取りに耳を傾けたり、質問に応じたりして下さいました。

 

【発表】
<1班>

(松田先生からのコメント)
学校ならではのテーマが多いですね。具体的な例があるのも良いなと思いました。このように、「自分ごと」として考えられると、良いアイディアが出てきやすいです。
グループとしては、「気をつけて使うならAIは使ってOK」という意見になったとのことですが、「気をつけることができないかもしれない」ということについてもぜひさらに考えてみて下さい。

 

<2班>

(松田先生からのコメント)
それぞれのアイディアが個性的で面白かったですね。使う派と使わない派が半分ずつだったのが、話し合いを経て、使う派が多くなった、というところも印象的でした。
今回は、「リスクを負わないと成功しない。」「AIを作る人が悪いことをしないように監視する。」という賛成派の意見に説得力があったということかなと思いますが、今後もこうした対話を重ねていってもらいたいです。

 

<3班>

(松田先生からのコメント)
とにかくアイディアの数が多かったのが特徴だったかなと思います。良い悪いの議論をする前に、こうやってたくさんのアイディアを出すことは、実はとても大切です。
アイディア数が多かった分、今回は時間が足りなかったかと思いますが、ぜひさらに1つひとつのアイディアについて議論を深めてみて下さい。挙げてくれたデメリットを解決できるアイディアも、きっと考えられると思いますよ。

 

最後に松田先生が研究者として感じていることや大事にしている姿勢についてお話いただきました。

*****

今日は、みんなに色々と考えてもらいましたが、人を幸せにするシステムって、簡単ではないなと感じています。まず、良いシステムを作っても使ってもらえないと人を幸せにはできません。使う人との対話も大切です。
何かを開発をして、使ってもらい、「面白くない、デメリットが多い」という感想をもらって、また別のものを作る…こういう対話的な開発を「アジャイル型開発」というのですが、こうしたやり取りを続けながら研究を重ねています。

また、AIを使うべきかどうかの議論もたくさんしてもらいました。僕自身は、「AIを使っていくことは避けられない時代の流れ」だと考えています。僕が研究をしてもしなくても、誰かが研究し、開発をしていく。そうであるならば、リスクをむやみに恐れるのではなく、研究者として、良い未来を作っていくためにできることをやっていこう。そういう気持ちでいます。

*****

松田先生、ありがとうございました!

 

 

 

【参考】
●2016年(4期)に実施した「AI」の回の様子
http://kotaenonai.org/blog/report/1529/

 

●ポラリスこどもキャリアスクール7期
第一回:基本ワークショップ・チームビルディング
http://kotaenonai.org/blog/report/2712/

第二回:病院救急–最前線の救急の現場を探究しよう!
http://kotaenonai.org/blog/report/2869/

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