home > Blog > プログラム報告 > 明和電機「新しい発想のものづくりには論理とナンセンスが必要だ!」開催報告

 

6月4日(日)、ポラリスこどもキャリアスクール5期「ART」、第3回となる「新しい発想のものづくりには論理とナンセンス(超常識)が必要だ!」を実施しました。

ポラリスナビゲーターはアートユニット明和電機「社長の」土佐信道さんです。土佐さんの既成の芸術の枠にとらわれることない活動は多岐にわたり、国内だけでなく海外でも広く活動を展開されています。

➡土佐さんのインタビューはこちらから。

 

今回は、土佐さんの伝えたいメッセージ「自分の中の不可解を論理でたたくことで発想は生まれる」をセントラルアイディアとして、おかしな発想の手順でアイデアを考えて、「発想はどうやって生まれるのか?」「ナンセンスとは何か?」と探究していきました。

 

プログラムの詳細は下記の通りです。

 

【明和電機社長さん】

 

「僕のこと「社長」って呼んでください。」青い作業着を着用し、作品を「製品」と呼ぶ土佐さんは、今まで、自分が開発してきた「製品」について説明してくださいました。

  • セーモンズ

のどがゴムで肺がアコーディオン「気持ち悪いものを作りたいと思いました。機械が人間みたいに声を出すって気持ち悪いですよね。」

  • ディンゴ

まるで犬が吠えるような声を出す機械

  • チワワ笛

犬のようにワンワンなく笛。100円ショップで買える材料で作れるそうです。

(参考)http://www.maywadenki.com/info/110810-1.html

  • WAHA GOGO

重い円盤で息を吸う(その回転エネルギーでふいごを膨らます)アコーディオンが膨らんで息継ぎをして「わはは」と笑う。歯車が音程になるそうです。

 

どういう発想でこういうものが生まれるのでしょう。思いついたものをどんどん書いていく。どんどんひたすらスケッチをする。作りたいものが出てくる。たとえば、笑うことしかできない生物がいたらどんな骨?口がポイント?そして、頭の中のスケッチイメージを簡単に取り出せるのが社長の「工場」だそうです。手を動かしながら、「何だっけ、何だっけ」と考えます。仕組みを考えてPCを使って設計。電気のこぎりで切って部品を作っていく。最初は失敗。こんなことで半年かかりました。こんな事をやっていても生きていけるのですが、こればっかりではお金がなくなって明和電機は倒産です!

 

  • オタマトーン

オタマトーンが生まれるまでを話してくださいました。最初は笑うボール。でも、面白いとのと売れるのは違うということに気付いたそうです。

じゃ 歌うロボットがいいな。音程を変えるのは鍵盤でなくスライドにしよう。名前は?

https://www.youtube.com/watch?v=92vpy2E1mIs

 

最終的に「オタマトーン」に決まったのは世界中の人がオタマジャクシを知っているからだそうです。こうしてオタマトーンが世界中で売れたことで明和電機は「倒産」を免れたのでした!(笑)

 

【明和電機風の発想法】

「普通の人には教えません。今日は特別ですよ。これをやると頭がおかしくなります(笑)」

机を並べでみんなに紙を配ります。先ずは自分のかっこいい「サイン」を考えます。

「社長」の子供時代からの昔からのサインも。どんどん変わっていきますね。

ピカソのサイン、ジョン・レノンのサインを見せてくださいました。

自分のサインを書いた紙に額縁を書き込むだけで、なんだかかっこいい。

 

次におかしな発想法のシートを作ります。

  • A4の紙を縦に4列 横に3行 12ますができるよう折りたたみます。
  • B列に朝起きてから今までに触ったものを 1マス2つずつ書きます。
  • A列におかしなという言葉を入れます。
  • C列にそれがどんな風におかしいか書きいれます

(出典)明和電機 ナンセンス脳とスケッチ 土佐信道

 

社長はみんなが考えやすいようにオタマトーンで音楽を奏でてくださいます。

子供たちはクスクス笑ったりして、リラックスして考えているようです。

「おかしな弟」「どんな弟?」と、社長は子供の書いたシートを見てみんなを励ましてく

皆が考えたものをここで中間発表します。

「固い目が数十個ついている赤く燃えている耳の垢」「グニャグニャの壁」「見えない眼鏡」やだなーそりゃ「パンクしたぬいぐるみ」「ドロドロべとべとのランドセル」

 

実は、「おかしな発想シート」はまだ終わっていません。もう少し発想を膨らませましょう。

  • 紙を折ってCとDだけが見えるようにします。
  • Ⅽに入っている言葉を二つにくっつけたときにイメージしたものをDに書きます。

(出典)明和電機 ナンセンス脳とスケッチ 土佐信道

 

Cだけみると性格が出るそうです。みんなはどんな言葉を書いているかというと

「ぐちゃぐちゃ」「パンクする」「飛んでいく」「鋼鉄の」「毛が生えた」「あったかい」

そして「とろける」「空飛ぶ」をペアにして「とろけるチーズでできた飛行機」みたいにDを作っていくのです。

今度はなかなか難しいですね。みんな必死で考えています。でもどんどん面白いものを考えているようです。

「蒸発する粘土」「ビルよりでかい開かずの踏切」「チャックのある口が歌おうとするけどチャックがしまって歌えない」。。。

Dのイメージを1つ選んで今度は絵にしましょう。枠で囲ってサインも書いてね。最初に考えたサインをここで書くのですね。

 

【整理整頓が大事】

 

さっきからいろいろ書いた紙を2つに折ってノリでくっつけて本にします。

このノリは「貼ってはがせるノリ」スリーエムさんから提供いただきました。

最後に素敵な表紙もつけて本当の本のようです。A3だって見開きで挟めます。

 

 

【検索エンジンと勝負しよう】

さっき例に出た「とろけるチーズでできた飛行機」

「とろける」「空を飛ぶ」この二つのワードで検索して出てきたら検索エンジンの勝

出てこなかったら社長の勝ち。

画像もないイエイ!社長の勝ちでした。

ちなみにこれは社長の書いた「とろけるチーズでできた飛行機」の絵です。

(出典)明和電機 ナンセンス脳とスケッチ 土佐信道

 

では今回、お友達の考えた「羽のついた耳垢のもえているぞう」「かたくて透明な目だけで見えている 」

では検索エンジンで「羽がついている」「透明」「赤く燃えている」で聞いてみると出てきた画像は「オットセイ !!!」

人間はおかしなことが考えられる。機械は論理的な事しか考えられない。ここが人間と機械の違いです。

今回はスケッチだけだけど実際にナンセンス発送法でできたスケッチをもとに工場で作ったものも紹介してくださいました。

海外でも有名になった泥をまき散らすロボット、ドロドロボなど。

 

【みんなの考えたスケッチ】

こうしてみんなが発送したスケッチはバラエティ豊かなものになりました。

目玉の中に入っている象、紫色の動く消しゴムの目、階段ジェットコースター、BAKUHATSU BEANS、すごーい小さくて細い、とげとげの針がついた杖、ネバネバした(ものを吐き出している)スーパーコンピューター、タコの足が生えている鳥、音楽が流れる蛇口、手足の生えた柔らかい家、ページが開けない教科書、いきなり歌いだすレゴ、こねていくと蒸発してしまう粘土、生きているバスケットボール、ふわふわ雲の上に芯がなくて羽が生えている鉛筆、割れると「痛いよ痛いよ」と言う皿、ゼリー先生。全身ゼリーでいつも震えていて、追いかけられてもうまく走れない・・・・。

「それ意味なくない?」というツッコミもあがりましたが、これは社長に言わせると、最高の誉め言葉だそうです!!

 

【最後に】

皆の発表が終わって「社長」から全体の感想をいただきました。

みんな変だったねー。もう一度振り返ってみよう。

「おかしな」という言葉を使って今日は脳をほぐしていった。

面白いことが考えられないということはない。人間はもともと面白いことが考えれるようになっている。もしできれば、手を使って自分の頭の中にあるものを自分で作ってみよう。

自分の欲しいものを自分で作るのが、一番最高のおもちゃということに気付いてほしい。

土佐社長、ありがとうございました!

 

※ポラリスこどもキャリアスクールは、「ビジネス」「医療」「科学技術」「芸術」「グローバル」という5つのキャリア探究領域において第一線で活躍する大人とのコラボレーションで実施する探究型キャリアプログラムです。

各テーマ9時間、合計約50時間で、バランスよく世界の仕事の本質・概念を探究していきます。自分の身近な事柄と将来の仕事を結びつけるミッションを与えられ、子どもたち主体で探究していくグループプロジェクトワークとプレゼンテーションを毎回行うことで、自分の考えを纏め、多様なチームメンバーと一緒に結果を形にしていく力をつけていきます。

2017年9月~12月期開催の次回のテーマは「グローバル」となります。国連やPKOなどの国際機関で活躍されてきた国際関係の専門家、大手シンクタンクの国際ビジネス専門家、途上国の教育活動を続けるNGOのみなさんがナビゲートします!下記よりメルマガの登録を頂ければ、募集開始時にご連絡いたします。

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