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こたえのない学校では、スタート当初から公立小学校でのプログラムを実施しており、活動の中でもとても大切にしています。

 

今年の冬は1月31日と2月14日の2回(間は各自の観察期間)、「酵母」をテーマとした探究プログラムを実施しました。ぴかぴかクラブ@東根(目黒区こども教室事業)と連携したプログラムです。

今回の対象年齢は、1年生から6年生。低学年の子どもたちは、お母さん・お父さんと一緒に参加します。実際にリンゴの酵母をおうちで2週間育て、どのように酵母が育っていくかを観察し、作った酵母でクレープを焼くという一連の作業の中で、酵母の不思議な世界を探究していきます。

今回のポラリスナビゲーターは微生物を主体として自然界と調和する次世代の暮らし方を「COBO(コーボ)」と名付け、酵母にかかわる新商品開発のみならず、多領域において積極的な活動をされているCOBOウエダ家さんです。

先日この素敵なプログラムが無事終了しましたので、ご報告※です!

 

<酵母って何だろう?>

 

第一回目は、1月31日に実施しました。

人は普通、目に見えるものの世界だけでものごとを考えています。でも、目に見えないところにも世界はあります。目に見えないところにも「いきもの=菌」がいるのです。目に見えなくても、実は匂いや音、味・・を通して、目に見えないいきものは私たちに語りかけてきます。

目に見えない世界での出来事は本当に面白い!! 目に見えない“菌”の世界へようこそ!

まず、こどもたちに次に、プロジェクターで「菌」の画像をみてもらいました。

 

こうぼせつめい

 

~泡はなぜ出ているんだろう?~

~何が生きているんだろう?~

 

次に、「菌」というと、どんなイメージか聞いてみました。 すると、

 

「バイキン!」

「インフルエンザ菌!」

「ムシバ菌!」

・・・・けっこう、イメージ悪いのね 汗

 

~食べ物のなかにもいる?~

 

「カビ!」「青カビチーズ」

「きのこもそうかな?」

「からだのなかに、いっぱいいる!」

「ぼくを、病気にする菌もいるし、悪い菌を倒す菌もいる」

 

次に、顕微鏡の写真を見ながら、どんな果物にいる菌なのか当ててみてもらうことにしました。ゆず?ハーブ?トマト?お米?

子どもたちに味見もしてもらいましたが、COBOウエダ家さんも子どもたちの味覚の鋭さにびっくり!

ここで、菌にとって、いいリンゴって何だろう?菌が好きなリンゴって何だろう?想像してもらいました。

 

説明中

 

「あま〜いのがすき」

「にがいほうが、いいんじゃない?」

「やわらかいほうが、菌はたべやすいとおもう」

「でも、皮はかたいほうがいい」

「大きいほうが、菌がうごきまわれる」

「くすりがないのがいいんじゃないか」

「乳酸菌が死んじゃう」

「リンゴの土は、ふかふかがいいよ」

「土のなかにも、菌はいる」

 

その後、COBOウエダ家さんに、どんなリンゴが菌に好かれるのか、種明かしをしてもらいました。

 

<リンゴ酵母を作ってみよう!>

 

酵母の気持ちが少しわかってきたところで、いよいよリンゴの酵母を仕込みます。

どうやったらたくさんいい菌が増えるかな?

りんごと瓶

 

力がいるので、お父さん・お母さんにも手伝ってもらって・・

びんづめおわり

 

そうしてできたリンゴの瓶づめ。いよいよ自宅に持って帰って、おうちで育てます!

次に学校にくるのは二週間後。

「こーぼちゃんのおせわノート」に変化の様子を書いていきます。

 

こぼちゃんのーと

 

2回目、みんなが再会して、育った酵母を持ち寄るのが楽しみです! そしてその酵母を使ってクレープを焼きます。美味しくできるかな?

 

 

<五感!六感?で見えない酵母を感じる>

 

こうして、2週間後、またみんなが集まりました!2月14日、バレンタインデーです!

みんなの育てた酵母。どんなになったでしょう?

 

乳酸菌が多い、あま〜いものから、どんどんすすんで、フタをあけると「ぷしゅ〜〜!!」「じゅわじゅわじゅわ〜・・・」っとなんとも、賑やかなものまで。

歓声があがります。

 

おなじリンゴで仕込んだのに、不思議!

音、におい、泡、味わい、お腹に入った感じ・・・

五感、六感?をフルにはたらかせて、感じた自分の酵母、お友達の酵母。

 

みんなのノートをみると、ビンをおく場所がいろいろでした。

 

2回目説明修正後

(ものすごく素敵な表情なのに、プライバシーの関係でお顔を出せなくて残念です!)

 

リビング、書棚、玄関・・・。どんな場所が、心地よいのか。家族と一緒に、身近なところから、環境をかんがえてくれました。

 

この日は、「リンゴ酵母でいよいよクレープを焼きます!

グループごとに、自分の酵母とお友達の酵母をミックスし、北海道産の粉と塩を合わせて

ちょっとおきます。

 

そして作ったクレープは・・・・

第二回講座修正後

 

これまた、グループによってそれぞれの味わいの違い。

開ける際に「ブシュブシュ」と激しいビンの集中したグループと、静かに穏やかなビンが多かったグループ、お互いに交換し合って、口にしてはびっくり。「ぜんぜん違う!」

 

「もっちもち!」

「お砂糖いれていないのにあま〜い」

 

あとは、無言でひたすらに・・・食べる食べる!

 

乳酸菌や酵母は、おなかのなかでどんなはたらきをしてくれる??と、菌を摂ったことで人の体にどんな影響があるかも聞いてみました。

「なんか、おなかうごいてきた。げんきになる!」との、リアルな感想。

そして、 たくさんのこどもたちが振り返りのアンケート「見えない酵母は見えましたか?」の質問に「はい」と答えてくれました!

 

最後にナビゲーターとなってくださった、COBOウエダ家さんから素敵な感想をいただきましたので、共有します。

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まずは自分がわくわくしながら、体と心で菌とあそぶこと。

酵母は、人の役にたてるという可能性にみちています。

今回、私たちとして、いちばん嬉しかったことは、いま、既に加工した情報ばかり提示され、選択をつねに迫られるような子どもたちの日々のなかで、今回のプログラムを通して、菌がはたらくプロセスに生まれる、におい、味、感覚など未知の情報に出会ってくれたことです。

そして、その戸惑いや、よろこびを表情や言葉、ノートに表してくれたことです。

COBOウエダ家としてかけがえない経験でした。ありがとう。

みなさんがまた、人生のどこかで見えないいきものに出会うことができますように・・・!

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ありがとうございました!

 

※今回のプログラムは長年のCOBOウエダ家の経験と知財内容を含みながらシンプルにまとめていただき、それにこたえのない学校の「探究する学び」のフレームワークを使って開発いたしました。なお、本報告ブログは、一部、COBOウエダ家 ウエダアミ様のレポートを使わせていただいております。

 

<公立小学校でのプログラム(一部)>

 

「公園をみんなで気持ちよく使うにはどうしたらいい?」東根公園りぼーんプロジェクト!

http://kotaenonai.org/blog/higashinekouen_ribbonpj_kekka/

 

「スーパーで棚旅行(世界編)~商品から私たちの社会が見えてくる」

http://kotaenonai.org/blog/kekka_petittanq_seijyoishii_1507/

 

「スーパーで棚旅行(日本変)~商品から私たちの社会が見えてくる」

http://kotaenonai.org/blog/140724seijyouishiikekkablog/

 

 

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